現地時間23日、カタール・ワールドカップ(W杯)はグループFの第1節が行われ、モロッコ代表とクロアチア代表が対戦した。
前回大会準優勝の強豪クロアチアが迎えた初戦の相手は、アフリカの雄モロッコ。シイェシュ(チェルシー)、ハキミ(パリSG)、マズラウィ(バイエルン)といったビッグクラブでプレーする選手を擁する難敵だ。
W杯の舞台では初対決となる両者。立ち上がりからボールを保持しようと互いに中盤での激しい攻防が繰り広げられ、クロアチアはモドリッチ、モロッコはアムラバトが中心となって攻撃を組み立てていく。
最初にチャンスを作ったのはクロアチア。17分、サイドチェンジを高い位置でインターセプトしたペリシッチが、そのままミドルレンジから左足を一閃。強烈なシュートがモロッコゴールを襲うが、これはわずかに枠を外れた。
モロッコも右サイドのハキミとシイェシュが絡んで鋭い速攻を仕掛けるが、クロアチアの帰陣も速くフィニッシュまでは持ち込むことができない。
前半終了間際には、ペナルティーエリア左からのソサの折り返しを、ニアサイドに走り込んだヴラシッチが合わせるも、ここはGKブヌが体でブロック。互いに譲らず無得点で試合を折り返した。
後半、ヴラシッチに代えてパシャリッチを投入したクロアチアに対し、モロッコは60分に負傷したマズラウィに代えてアティヤット・アラーを投入。64分にはシイェシュがボールをずらしたFKをハキミが右足で捉えると、強烈なシュートが枠を捉えるが、ここはGKリヴァコビッチが正面ではじき返した。
まさに一進一退の攻防が続く中、65分にモロッコがブファルを下げてアブデを投入すると、クロアチアも71分にクラマリッチを下げてリヴァヤを投入。さらに79分にはコヴァチッチを下げてマイェルを投入し、先制点を取りに行く。
モロッコも81分にエン=ネシリとウナイを下げてアブデルラザク・ハムダラーとサビリを投入し交代枠を使い切って勝負に出る。クロアチアもペリシッチを下げてオルシッチを投入するが、互いに守備が堅く、なかなか決定機が生まれない。
アディショナルタイムは6分と長かったものの、最後までスコアは動かず、互いに勝ち点1を分け合う結果に終わった。
グループFの第2節でクロアチアはカナダ代表と、モロッコはベルギーと対戦する。
■試合結果
モロッコ 0-0 クロアチア


