開催国を除いて世界最速で2026年北中米ワールドカップ(W杯)出場を決めた日本代表について、イタリア紙『トゥットスポルト』が20日、注目した。
森保一監督率いる日本代表は20日、W杯アジア最終予選第7節でバーレーン代表と対戦。2-0で勝利して8大会連続8度目のW杯出場権を獲得した。イタリア紙は「日本が元ラツィオの選手のおかげで2026年W杯へ…出場権を獲得した最初のチームに」との見出しをつけ、最終予選3試合を残して日本代表史上最速でW杯行きを決めたサムライブルーに驚きを示している。
「日本代表は、実に3試合を残して2026年W杯への切符をつかむことに成功した」と報道。「8大会連続でのW杯出場は、アジアのライバルたちと比較しての実力の証明であり、彼らが良い時期を過ごしていることも示している」との見解を示した。
さらに2022年カタールW杯に言及。「サムライブルーは、カタールでの前大会において、16強に進出して延長戦の末にクロアチアに敗れ、驚かせた」とつづり、3位の成績を収めた欧州の強豪を相手にPK戦で敗退した日本の躍進を振り返った。
■世界各地でプレーする日本のスターたち
また同紙は、「日本のスターたち」との小見出しで、日本代表メンバーにスポットライトを当てた。「日本のサッカーは著しく成長し、世界各地でプレーする才能ある選手たちが増加した」と評価。特に三笘薫や久保建英の名前を挙げ、「中でも際立つのはブライトンのミトマとレアル・ソシエダのクボだ。2人がより高いクオリティを持つ選手だ」と称えた。
だが「ドウアン(堂安律)やフルハシ(古橋亨梧)、イトウ(伊東純也と伊藤洋輝のどちらであるかは明言していない)らも忘れてはならない」と補足し、さらに「ミナミノ(南野拓実)やカマダ(鎌田大地)もユーティリティー性があって有益な選手であり、全員がヨーロッパの他の地域において知られている名前だ」と続けた。
最後に「バランスの維持を考えるのはリヴァプールのエンドウだ。彼は必要に応じてセンターバックも務められる」と主将の遠藤航を紹介したほか、「ゴール前には、“イタリアの選手”のスズキがいる」と述べ、パルマの守護神として活躍する鈴木彩艶にも触れた。
なおイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は、「スズキの日本がピッチで2026年W杯行きを決めた最初のチームに」とつづり、パルマGKに注目する形で報道。『コリエレ・デロ・スポルト』は、昨シーズンにラツィオでプレーした鎌田に言及し、「ピッチへ入って3分で得点を挙げた元ラツィオのダイチ・カマダのゴールが決定的だった」と伝えている。
