元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、異例の11月に開催されるカタール・ワールドカップ(W杯)によるリーグ戦への影響を語った。イタリア紙『レプブリカ』が14日に伝えている。
かつて2014年ブラジルW杯で日本代表の指揮を執ったザック氏。今月20日に開幕を迎えるカタールW杯では、FIFA技術委員会のメンバーとして現地へ赴くことになるが、そんな元イタリア人指揮官は異例のW杯冬開催による国内のリーグ戦への影響を指摘した。
約2カ月にわたる中断後は、W杯に出場しない選手たちにとって不利になると考えているようだ。
「2カ月近く経過した後、再び集中するのは難しい。緊張感をトレーニングすることはできないからだ。一方、W杯に出場する選手は最高峰のレベルで競争して実力試しをした後、フィジカルおよびメンタル面においてトップコンディションで戻ってくるだろう。また、最大でも7試合なので疲労も大したものにはならないはずだ」
「唯一のマイナス要素は気持ちの面かもしれない。失望を味わってチームに戻ってその代償を払うことになる者もいれば、大満足してクラブでの意欲をやや失う者もいるはずだ。それでも間違いなく、W杯に出場した選手が多いチームを指導する方が良いと考える」
