20230722_Nadeshiko3(C)Getty images

なでしこジャパン、女子W杯初戦でザンビアに5発大勝! 3度のVARに苦しめられるも怒涛の攻撃でグループ首位発進

女子ワールドカップ(W杯)2023グループC第1節のザンビア女子代表vsなでしこジャパン(日本女子代表)が、22日に行われた。

グループCでスペイン女子代表、コスタリカ女子代表、ザンビアと同居する日本。グループ首位を争うライバルと目されるスペインが初戦でコスタリカに3-0で完勝した中、ザンビアとの初戦を迎えた。

スタメンには、5-0で快勝した14日の親善試合パナマ女子代表戦と同様の選手たちを起用。3-4-2-1の布陣で1トップに田中美南、2シャドーに宮澤ひなたと藤野あおば、ボランチのコンビを長谷川唯と長野風花が組む。3バックを南萌華、熊谷紗希、石川璃音が務め、守護神を山下杏也加が務めている。

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開始から攻勢を続けるなでしこは21分に右サイドでFKを獲得。遠藤がボックス右に落ちるボールを蹴り込むとザンビアDFにブロックされて混戦に。いち早く反応した田中がネットを揺らした。しかし、一度はこの得点が認められたもののVARによってオフサイドの判定に覆り、取り消される。

それでも43分、長谷川からのパスを受けた藤野が右足度浅い位置から高精度のアーリークロスを供給。絶妙なタイミングで飛び出していた宮澤が右足で合わせて確実に先制点を奪取する。

リードして試合を折り返したなでしこは後半に入っても主導権を握って進行。すると49分には左サイドからのスルーパスに反応して抜け出した田中がネットを揺らしたがまたしてもオフサイドと判定される。

51分にも長谷川からのパスを受けた藤野がザンビアGKと交錯して転倒したことでPKの笛。しかし、VARチェックによって藤野が抜け出した時点でオフサイドだったとの判定に変わり、またも追加点とはいかない。

3度のVARによるオフサイドに苦しめられるなでしこだったが、それでも55分に再びスコアを動かす。長谷川のスルーパスに左サイドの遠藤が抜け出して中央に折り返し。田中が滑り込むようにして右足で合わせてスコアボードに名前を刻んだ。

さらに62分、右サイド深い位置のライン際でボールに追いついた田中が中央に折り返し。中央にポジションをとっていた宮澤が押し込んで自身のこの日2点目とする。

勢いの止まらないなでしこ。71分にも長谷川のスルーパスを受けた遠藤がボックス左に抜け出す。ザンビアGKとの一対一を制してリードを4点に広げる。

そして、試合終盤にも長谷川のスルーパスが決定機を演出。ボックス右に抜け出した途中出場の植木理子がGKキャサリン・ムソンダと交錯してPKの判定に。GKムソンダには2枚目の警告によるレッドカードが提示され、急きょ出場したGKユーニス・サカラとのPKでキッカーを務めた植木のシュートがバーに直撃して外れる。

しかし、GKサカラが先に動いていたとして蹴り直しになると植木は今度こそネットを揺らした。これにより、5点差がついたところで試合が終了している。

2011年以来の優勝を目指すなでしこは、スペインを得失点差で上回ってグループC首位で第1節を終えた。

■試合結果
ザンビア女子代表 0-5 なでしこジャパン

■得点者
ザンビア:なし
なでしこ:宮澤ひなた(43分、62分)、田中美南(55分)、遠藤純(71分)、植木理子(90+11分)

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