なでしこジャパン（日本女子代表）は7月31日、女子ワールドカップ（W杯）2023のグループC最終節でスペイン女子代表と対戦した。
第2節終了時点で決勝トーナメント進出を決めていた2チームが激突。ともに無失点で連勝を飾っているが、ここまで計7得点のなでしこを8得点のスペインが得失点差で上回る状況でこの一戦を迎えた。
なでしこはスタメンを前節から5名変更。三宅史織、杉田妃和、長谷川唯、藤野あおば、田中美南がベンチスタートとなり、高橋はな、宮澤ひなた、長野風花、遠藤純、林穂之香が先発出場している。
互いにボールを動かしながら主導権を握ろうとする中で12分にスコアが動く。左サイドでボールを持った遠藤が絶妙な軌道のアーリークロスを供給。駆け上がっていた宮澤がスペインDFと競り合いながらも左足で流し込んでなでしこが先制に成功した。
さらに29分にはなでしこのカウンターが炸裂。ボックス左でボールを持った植木が右足を振り抜くとスペインの選手に当たってシュートの軌道が変化し、ゴールに吸い込まれた。
攻撃に人数をかけてくるスペインだったがなでしこは簡単にはチャンスを作らせず。反対に41分、植木からのスルーパスを受けた宮澤がボックス右から右足の鋭いシュートを突き刺して自身のこの日2点目としている。
3点をリードして試合を折り返したなでしこはハーフタイム中に宮澤に代えて藤野、59分に長野と清水梨紗に代えて長谷川唯と守屋都弥を投入。後半もスペインがボールを持って崩しを図ってくるが、なでしこも選手を入れ替えながら更なる追加点を狙っていく。
なでしこの強固な守備にしびれを切らせたスペインは距離のある位置からもシュートを浴びせていくが決定機とはならず。反対に82分、途中出場していた田中が右サイドでボールを持ったところから独力でボックス右に侵攻して左足を振り抜くと、美しい軌道を描いたシュートをゴール左上に沈める。
結局、スペインが得点を奪うことなく試合が終了。なでしこはグループC3試合での成績を3勝11得点無失点とした。
この結果、首位での決勝トーナメント進出を決めたなでしこは、ラウンド16でグループA2位のノルウェー女子代表と対戦することが決定。準々決勝進出が懸かるノルウェーとの一戦は、8月5日（土）17:00キックオフ予定だ。一方の2位となったスペインはグループA1位のスイス女子代表と対戦する。
■試合結果
なでしこジャパン 4-0 スペイン女子代表
■得点者
なでしこ：宮澤ひなた（12分、40分）、植木理子（29分）、田中美南（82分）
スペイン：なし
