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途中出場のオリギが値千金のAT決勝弾!リヴァプールが堅守ウルブスに劇的勝利で暫定首位浮上…南野拓実は出番なし

現地時間4日、イングランド・プレミアリーグは第14節が行われ、南野拓実の所属するリヴァプールは敵地モリニュー・スタジアムでウォルヴァーハンプトンと対戦した。

11節でウェスト・ハム相手に今季初黒星を喫したものの、その後再び3連勝と勢いが落ちる様子のないリヴァプール。逆に直前に終わった試合で首位チェルシーがウェスト・ハムに敗れたため、チェルシーと2ポイント差のリヴァプールとしてはここでウルブスを叩いて順位を逆転したいところ。

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前節のマージーサイド・ダービーと全く同じメンバーで臨んだリヴァプールは、立ち上がりからボールを保持してウルブス陣内へと攻め入る。しかし、3試合連続クリーンシート中のウルブスの守備陣もリヴァプールの前3枚、サラー、マネ、ジョタにスペースを与えず、高いインテンシティで球際でも渡り合ってシュートチャンスを与えない。

隙のない守備ブロックを構築するウルブスに対し、まさに針の穴を通すようなプレー精度が求められるリヴァプールは32分、ペナルティーエリア手前右でボールを受けたアレクサンダー=アーノルドのアーリークロスを、ファーサイドに飛び込んだジョタが頭で合わせる。しかし、これはゴール左へと外れる。

38分には、ジョタのスルーパスをエリア内左で受けたロバートソンが折り返すと、GKとDFの間に絶好のパスが通る。ニアにはマネ、中央にはサラーが走り込んだが、ウルブズ守備陣も必死に体を入れ、潰れながらもボールに触らせず。リヴァプールは絶好のチャンスを活かすことができない。

ウルブスも前半終了間際、カウンターからペナルティーエリア左でボールを受けたアイ=ヌーリがDF2人をかわしてエリア内に侵入。そのままシュートまで持ち込むが、上手くミートできずゴール右へと大きく外れ、互いに無得点のまま試合を折り返した。

後半もリヴァプールが攻勢を続ける。50分、右ショートコーナーからの右クロスをファーサイドのサラーがボレーで押し込むと、エリア内右に流れたボールをチアゴが合わせ、目の前にいたヒメネスがブロック。このボールがチアゴに当たってゴールへと向かうが、ここはGKジョゼ・サーが咄嗟の反応で防いだ。

さらに60分には、ペナルティーエリア右へのロングパスにジョタが反応するが、ここはGKジョゼ・サーが飛び出し先にボールに触る。しかし、戻ったサイスとサーが交錯してしまい、こぼれ球を拾ったジョタが無人のゴールに向かってドリブル。ゴールの中にはコーディーとキルマンが戻ったが、両サイドのシュートコースはがら空きの状態。ドリブルで近づいてからジョタが思い切りよく左足を振り抜くと、強烈なシュートは正面にいたコーディーの体に当たってしまう。

なかなかウルブスゴールをこじ開けられないリヴァプールは68分、ヘンダーソンを下げてオリギを投入。70分にはサラーの浮き球パスにマネが抜け出すも、GKジョゼ・サーがマネとの接触を恐れずに飛び出してピンチをしのぐ。

集中した守備を続けるウルブスは79分、ファン・ヒチャンを下げてモウティーニョを投入。一方、先制点が欲しいリヴァプールは82分、ジョタに代えてオックスレイド=チェンバレンを投入する。

87分には、セットプレー崩れからファビーニョのヘディングがエリア内左へのパスとなり、マネが一瞬フリーに。しかし、シュートはGKジョゼ・サーが素晴らしい反応でわずかに触り、ゴールを許さない。

アディショナルタイムの5分間も猛攻を仕掛けるリヴァプールだが、非常に集中し統制されたウルブス守備陣の牙城を崩すことができず。このままウルブスが逃げ切るかと思われた終了間際、ファン・ダイクのロングパスをペナルティーエリア右で受けたサラーが、絶妙なファーストタッチでスピードに乗りエリア内に侵入。折り返したボールをニアサイドで受けたオリギが、ゴールを背にしながらも鋭い反転シュートでGKジョゼ・サーを破り、リヴァプールが土壇場で均衡を破る。これが決勝ゴールとなり、リヴァプールがチェルシーをかわして暫定首位に浮上した。

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