■サッカーを超えたコミュニティを
日本初の女子プロサッカーリーグ「2021-22 Yogibo WEリーグ」が12日に開幕を迎える。これを前にした6日、公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)が「WEリーグ開幕プレスカンファレンス」を実施した。
2部に分かれたプレスカンファレンスの第1部では、WEリーグが始める社会活動「WE ACTION」のキックオフミーティングがメディアに公開された。第 2 部では「2021-22Yogibo WEリーグ」を戦う全 11 クラブの監督・選手が出席し、開幕記者会見を実施した。
第1部で発表されたWEリーグが始める社会活動「WE ACTION」。これは、「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」ことを理念とし、「サッカー事業=WE LEAGUE」と「社会事業=WE ACTION」の両輪を推進していく活動を指すとのこと。
冒頭、岡島喜久子チェアは、「WE ACTION」を始めるに至った経緯と思いを自身の経験から説明した。
岡島チェアは1972年、まだ女子サッカーチームがなかった時代にサッカーを始め、高校生の時に自身が所属するFCジンナンで初めて参加した国際大会で女子代表チームの必要性を感じたという。そこから1979年女子サッカー連盟の設立等、多くの関係者の力添えがあって、「女子サッカーが発展していく基礎が作られた」とする。そして2021年の今、日本初の女子プロサッカーリーグのスタートにあたり、あらためて日本のジェンダーギャップを埋めていくアクションが必要だと述べる。
「そのためには、ただのイチサッカーリーグであるWE LEAGUEの力だけでは叶いません。パートナー企業の皆様とともに、まずはコミュニティを作っていくところから始めていきたいと思います。いったんコアとなるコミュニティを作ったあとで、大学などの教育機関、他の企業やスポーツ団体も巻き込んで、ジェンダー平等の動きを広げていきたいと思っています」
「私たちには応援してくれる強い団体があります。内閣府男女共同参画局、外務省女性参画推進室、国連女性機関などの政府、国際機関です。また、ジェンダー平等を応援してくれる機運が東京2020オリンピックのジェンダー平等、多様性と調和というテーマですでに生まれています」
WEリーグという女子サッカー競技とともに、スポーツの枠を超えたアクティブなコミュニティを作っていくという「WE ACTION」。具体的には、リーグ参加クラブは役員などの女性比率の向上や、選手の行動規範の設定、選手のサポート等を行い、パートナー企業は、ミーティングの開催、調査、 課題や事例の共有、課題解決のためのチームづくり、 サポートを行うとのこと。ともに取り組んでいくパートナー企業は以下のとおり。
株式会社ウェブシャーク/WE LEAGUE タイトルパートナー
ダイハツ工業株式会社/WE LEAGUE ゴールドパートナー
株式会社プレナス/WE LEAGUE シルバーパートナー
株式会社ビーズインターナショナル/WE LEAGUE シルバーパートナー
旭化成ホームプロダクツ株式会社/WE LEAGUE シルバーパートナー
レキットベンキーザー・ジャパン株式会社/WE LEAGUE シルバーパートナー
パーソルホールディングス株式会社/WE LEAGUE シルバーパートナー
DAZN Japan Investment 合同会社/オフィシャルブロードキャスティングパートナー
