イギリス『The Athletic』は、リヴァプールが60分にネットを揺らしたシーンについて解説している。
25日に行われたカラバオカップ決勝戦で、チェルシーと対戦したリヴァプール。終始激しい攻防が続いた中、負傷者続出の影響もあって次々に若手選手を投入して拮抗した試合を演じると、延長後半終了間際にフィルジル・ファン・ダイクがヘッドを叩き込み、1-0で勝利。最多10度目の優勝を達成した。
しかしこの試合の60分、ファン・ダイクがネットを揺らしてリヴァプールが先制したかに思われたが、オフサイドポジションにいた遠藤航が関与したとして、VARレビューの結果ゴールが取り消されていた。このシーンについて『The Athletic』のマーク・キャリー氏が解説している。
「明らかに最初のセットプレーから狙っていた戦術。アンディ・ロバートソンがFKを蹴ろうとしている時、遠藤航はオフサイドポジションにいた。彼の仕事は何か? ファン・ダイクかイブラヒマ・コナテが確実にゴールに向かって走るため、ブロッカーとして機能することだ」
「これは前半にもあったが、チェルシーが対応できていた。しかし60分に迎えたもう1つのチャンス、今度は遠藤のコルウィルに対するブロックが成功し、リヴァプール主将がフリーでヘッドを叩き込んでいる」
そしてVARレビューについて、「遠藤のブロックを“テクニカル・オフサイド”とし、相手のボールプレーに明らかな影響を与える行為と判断している。だが、これはリヴァプールのアタッキング・ルーティンで何度も見られた戦術だった」と指摘。その上で、遠藤について綴っている。
「遠藤は、前半終了間際にラヒーム・スターリングの決定機を阻止。彼にとって、この日は最終的に“ブロック”が大きなテーマになった。1度目はゴールを守るために重要な役割を果たし、次はゴールを奪うのに貢献した。彼にとって、今日はピッチ両端で闘争の日となった」




