20日のラ・リーガ第5節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのエスパニョール戦に2-0で勝利した。シャビ・アロンソ監督は試合後、エスパニョールのように引いて守る相手には、ミドルシュートが有用であったことを強調している。
エスパニョールの堅守をなかなか崩せずにいたマドリーだが、42分にDFエデル・ミリトン、47分にFWキリアン・エンバペがミドルレンジから強烈なシュートを放ってゴール。2点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを聞き、開幕5連勝を果たした。
試合後会見に出席したシャビ・アロンソ監督は、次のようにコメントしている。
「選手たちはミドルシュートを打っていかなければならない。相手の守備ブロックが低い場合には、それが解決法となる。エスパニョールが後方に引いてカウンターを狙うことは分かっていたんだ」
「ミリ(トン)のシュートは素晴らしかった。キリアンのゴールは、ヴィニがうまく相手DFをひきつけて良い選択をした。私たちは成長を遂げているよ」
レアル・マドリーの文化にはないポゼッションフットボールを実践するシャビ・アロンソ監督率いるチームは、ときに退屈との評価も受けている。だが指揮官自身は、チャンスの数が多ければ見方が変わるとの見解を示した。
「今日は輝かしいというよりも、解決能力を見せた勝利だった。チャンスをつくれないままゲームをコントロールすれば、ストレスが溜まるものだ。楽しめる勝利ではなかったが、しかし私にしてみれば好ましかった。後半、私たちは2-0としてから状況をうまく管理していた。これは成長を続けるための勝利だよ」
シャビ・アロンソ監督はこの試合でFWゴンサロ・ガルシアを1トップとして、エンバペをトップ下で起用。その意図はどこにあったのだろうか。
「今日、エンバペはいつもと違いトップ下の役割を務めた。彼とは(エスパニョールのボランチ)ウルコの近くいる必要性を話していたんだよ。GKドミトロビッチがロングボールを蹴った際、数的な優位性を確保することが大切だった」
「キリアンはフットボールを素晴らしい形で理解している。今日はセカンドトップだったが、とても素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた」
前試合マルセイユ戦でベンチスタートとなったFWヴィニシウス・ジュニオールは、今回は先発出場を果たし、後半のクーリングタイム直後となる77分に交代した。クーリングタイムにシャビ・アロンソ監督が交代させる旨を伝えると、明らかに不満な様子で、なだめる指揮官と目を合わせようとはしなかった。
この件について問われたシャビ・アロンソ監督は、選手が交代に怒るのは当然との見解を示している。
「フランコ(・マスタントゥオノ)も怒っていたよ。全員そうなるものなんだよ。私はヴィニ、フランコのプレーに満足している。シーズンは長いし、フレッシュな選手たちを入れたかったんだ」
「ヴィニはゴールが欠けていたね。しかしサイドに元気な選手を入れた方がいいと思ったんだ。彼とフランコは良い調子だったが、もっとゲームをコントロールする必要があった。確かに、一番調子が良いときに交代させたかもしれない。少し早かったかもね」




