レアル・マドリーとFWヴィニシウス・ジュニオールの現状について、有力メディア『The Athletic』が分析している。
今夏からシャビ・アロンソ監督が率いるレアル・マドリー。しかし、現地ではヴィニシウスの状況に注目が集まっている。直近数シーズンは絶対的な主力としてチームを牽引してきたブラジル代表FWだが、今季は公式戦で一度もフル出場がなく、6試合中2試合がベンチスタートとなっていた。
そんなヴィニシウスは、直近のエスパニョール戦で1アシストを記録したものの、77分で途中交代に。すると、シャビ・アロンソ監督の決断に明らかに不満げな表情を浮かべている。指揮官は関係性に問題ないことを強調していたが、クラブとの契約延長交渉が複雑化していることも合わさり、一部では退団に近づいているとも指摘されている。
しかし『The Athletic』によると、ヴィニシウス関係者は、出場時間についてシャビ・アロンソ監督自身の決断であると確信。様々な憶測が浮上しているものの、契約交渉の難航によってクラブが介入したり、出場時間を減らすように促すことはないと考えているようだ。
また別の関係者は、ヴィニシウスの現状はジネディーヌ・ジダン体制の状況に近いと考えているとのこと。これまでサンティアゴ・ソラーリ氏やカルロ・アンチェロッティ体制では絶対的な存在となっていたヴィニシウスだが、ジダン氏はそれほど高く評価していなかった模様。同じ関係者はシーズン開幕前から「ヴィニシウスにとって決して楽なシーズンにはならない」と予想していたようだが、現在の出場時間の減少は純粋に監督からの評価と見ていると伝えられている。
レアル・マドリーは23日にレバンテと対戦した後、27日にはアトレティコ・マドリーとのダービーに挑む。ヴィニシウスの起用法に注目だ。


