レアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールが、『GOAL』の独占インタビューに応じた。
母国ブラジルのフラメンゴでユース時代から大きな注目を集め、16歳でプロデビュー。2017年の南米U-17選手権の大活躍で世界屈指の有望株としての名を広めたヴィニシウス。同年には10代選手としては破格の4500万ユーロでレアル・マドリーへの移籍が決定すると、2018年に合流。当初は移籍金の金額やレアル・マドリーの低迷、強烈なプレッシャーから苦しんだ時期もあったが、昨シーズン52試合で22ゴール20アシストと大ブレイク。チームをチャンピオンズリーグ制覇に導き、ラ・リーガのタイトルも手にした。今や市場価値は1億2000万ユーロ(※『transfermarkt』)を超えるなど、世界屈指のアタッカーとして“ロス・ブランコス”で輝きを放ち続けている。
ブラジル代表としてカタール・ワールドカップでの活躍も期待される22歳だが、『GOAL』の独占インタビューでカリム・ベンゼマとの関係性や自身の憧れの選手、そして強烈なレアル・マドリーへの愛情を語ってくれた。
インタビュー=ハビエル・ビルランガ(『GOAL』ブラジル版)
ヴィニシウス・ジュニオール独占インタビュー
――2022-23シーズンのゴール数など目標は?
僕の頭の中にあるのは獲得できるタイトルの数だけ。世界最大のクラブで勝つためにベストを尽くすだけだ。そのためにはもちろん、ゴールやアシストも昨季のように常に良い数字を残したい。でも一番大事なことは、ピッチ上で何ができるか、そしてチームのために全力を尽くすことなんだ。みんなの役に立つためなら何だってするよ。
――カリム・ベンゼマとのコンビはどんな部分が好き?
全てだね。カリムには毎日たくさん教えてもらっている。彼が昨季のようにゴールを決めるためであれば、何だってトライするよ。僕をいつも助けてくれるし、僕も彼を助けたい。クリスティアーノ(ロナウド)と長い間プレーした後、チームの最大のスターであることは彼にとって重要なんだ。一緒にプレーできて幸せだよ。
――昨シーズンのチャンピオンズリーグ決勝のゴールがキャリアベストゴール?
確かにお気に入りだし、最も重要なゴールだ。夢にまで見た得点だったよ。最高だったね。でも、ここで止まりたくはない。今やっていることを続けて、世界最大のクラブに歴史を刻みたいんだ。
――バロンドールを受賞する可能性はあると思う?
自分が進化し続けるため、チームのために最高の仕事を続けるために努力していく。最も重要なのは、チームとしてのタイトルだ。昨シーズンのような結果を残すことができれば、自ずと個々の選手が表彰されることになる。
――レアル・マドリーに加入して最も変わったことは?
色々な意味で変わったよ。僕は18歳で来たわけだし、年齢のせいもある。ブラジルのトップチームでプレーし始めたばかりで、いきなり世界最大のクラブに来たんだ。プレーするのは難しいし、ファンも最高を求めるし……でも、時間が経つにつれて毎日成長を続け、今は最高の状態にあると思う。止まりたくはないし、これからも努力を続けて、素晴らしい結果を残していきたい。
――5年後にはどうなっていると思う?
マドリーにいるね。長い時間プレーできると確信している。自分もそうだし、今一緒に戦っている若手もそうだ。(エドゥアルド)カマヴィンガも、ロドリゴも、フェデ(バルベルデ)も、(オーレリアン)チュアメニも、(エデル)ミリトンも……今も素晴らしいチームだけど、3~4年後にはもっと良くなっているはずだ。
――ブラジルで一番恋しいものは?
今もほとんどの家族と一緒に住んでいるし、それが安心感を与えてくれる。兄弟や姉妹とも暮らしているし、あまりブラジルが恋しくなることはないよ。家族や友人がいることが僕にとって一番必要なことなんだ。
――『ペプシ』とのコラボレーションについて(※ブランドアンバサダーに就任)
新しいアンバサダーに就任できて嬉しいよ。以前からロナウジーニョなど、ブラジル出身の選手がコラボしているのを見て「いつかやってみたい」と思っていたんだ。僕の生き方やプレーは、ロナウジーニョに似ているんだ。僕の憧れだね。それは重要なことなんだよ。
ロナウジーニョは子供の頃のあこがれで、(デイヴィッド)ベッカムや他のマドリーの選手もコラボしているのは見てきた。僕も彼らのような選手になりたい。


