バンクーバー・ホワイトキャップスは、トーマス・ミュラーの獲得を発表した。
2000年に10歳でバイエルン・ミュンヘンの下部組織に加入したミュラーは、18歳でファーストチームデビューを飾り、17シーズンにわたってクラブ一筋でプレー。公式戦503試合150得点をマークし、2度のチャンピオンズリーグ優勝や13度のブンデスリーガ優勝など、数々のタイトル獲得に貢献した。しかし今夏、同選手は25年間にわたって過ごしたクラブから離れることが決まった。
そんなミュラーに対しては、他のヨーロッパ勢や中東、さらには日本のヴィッセル神戸などからの関心も届いていたが、先日からメジャーリーグ・サッカー(MLS)のバンクーバー・ホワイトキャップス移籍に近づくと報じられてきた。
そして6日、バンクーバー・ホワイトキャップスはミュラーの獲得を発表。契約期間は2025シーズン終了までの半年間となり、さらに2026シーズンを特別指定選手としてプレーするオプションも含まれている。
ミュラーはクラブの公式ウェブサイトで「リーグ優勝を助けるためバンクーバーに来れることを楽しみにしている。この街のとても良いことを聞いたけど、一番大切なことは勝利するためにここに来たということだ。CEOや監督ととても良い話ができた。サポーターの前でプレーすること、BCプレイス・スタジアムでファンのみんなに会えることが待ちきれない」とコメント。
また、クラブCEOのアクセル・シュスター氏は「トーマスはワールドクラスの選手であり、卓越したチャンスメイク、類い稀な空間認識、絶え間ないオフザボールの動きでも知られている。彼は勝利のメンタリティやフットボールインテリジェンスだけではなく、チーム全体を鼓舞する不屈の労働倫理をもたらす。トーマスは生まれながらのリーダーだ。これはクラブとオーナーシップによる重要な補強であり、クラブと街にとって転換点となる瞬間だ」と期待を語った。
