有力メディア『The Athletic』は、浦和レッズの戦術ボードに注目している。
FIFAクラブワールドカップ(CWC)2025にJリーグ勢として唯一参加している浦和レッズ。17日に初戦を迎え、アルゼンチンの強豪リーベル・プレートと激突した。試合は12分に先制点を許し、後半開始早々にも追加点を奪われる苦しい展開に。それでも58分に松尾佑介がPKを成功、流れを掴んでさらにゴールに迫ったが、73分に3失点目。そのまま1-3で敗れている。
グループEの初戦を落とすことになった浦和だが、この試合で使用した戦術ボードに注目が集まっている。アメリカに本拠を置く『The Athletic』のアンディ・ジョーンズ記者は、「巨大な戦術ボードさえあれば、iPadなんて必要ない」と題し、以下のように続けた。
「フットボール界のすべてがデータとiPadのビデオ分析に集約される時代だが、浦和レッズはそんなナンセンスなものには興味がない。後半半ばに選手交代の準備を進める中、チームのコーチ陣の1人は、まもなく投入されるチアゴ・サンタナへ、おそらく世界が見たこともない巨大な戦術ボードを用いて指示を出していた」
「正真正銘の古き良きフットボール、正真正銘のフットボールだ」
「相手に優位に立たれないように多くのことが隠蔽される今日のフットボールだが、巨大な戦術ボードは彼らの戦術と布陣についてまったく謎を残さなかった。日本から駆けつけ、試合中にはずっと応援と歓声を上げ、ゴール裏に陣取った5000人の浦和サポーターでさえ、その指示を読み取れたはずだ」
そのうえで「しかし残念ながら、ニアポストのCKの守備に解決策を見出すことはできず。交代から2分後に失点。ゴールキーピングは乏しく、守備も改善できなかった」とし、「浦和のセットプレーは白紙に戻ってしまった」と指摘している。


