日本代表FW三笘薫やDF町田浩樹が所属するユニオン・サン=ジロワーズ(ジュピラーリーグ)について、イタリアメディア『スカイスポーツ』が12日、特集記事を組んで注目した。
ブライトン&ホーヴ・アルビオン(プレミアリーグ)から期限付きで加入した三笘や鹿島アントラーズから加わった町田が活躍を見せるユニオンSG。イタリアメディアはそんなベルギーのチームについて、「ユニオンSG、アルゴリズムで作り上げられた“ベルギーのキエーヴォ”」との見出しでスポットライトを当てた。
ユニオンSGは「(ブリュッセルの)小さな地区にあるあまり知名度の高くない“小さなチーム”」であり、イタリアで言えば、ヴェローナのキエーヴォ地区を拠点とするキエーヴォにあたる。イタリアメディアは、ジュピラーリーグで快進撃を見せた三笘らのチームについて、「森の中に切り開いた小さなピッチを使用し、極めて忠実なサポーターもいる。下位リーグから昇格し、国内リーグで上位に到達しても、森の中にあるスタジアムの使用続けている」などと紹介した。
まずはクラブの歴史について言及。「1897年創設の歴史のあるクラブで通算11回のリーグ優勝を誇る」が、最後の優勝は1935年に遡り、近年は長らく下部リーグで低迷が続いていたことを振り返った。だがこの間も、「ユニオンSGは常に公園内に建設された伝統のスタジアムを維持してきた」ことを説明した。
そんなユニオンSGの純真さに魅了されたブライトンのオーナー、トニー・ブルーム氏が2018年に買収したことが転機になったことを指摘。新首脳陣の下、わずかな期間でベルギーのトップリーグへと昇格したことを指摘した。
ビッグデータやAIを駆使したチーム作り
またイタリアメディアは、ユニオンSGのビッグデータやAIを使用した特殊な戦略にも注目している。「オークランドの野球チームの物語を描いたブラッド・ピット主演の『マネーボール』の手法を模倣し、幾千ものデータや統計を駆使し、科学的な基準を基に、最も適した選手を選出している」という。「完璧なプロフィールを見つけ出すため」、その分析の対象は、家族や過去に指導した監督などとの対話やSNSまでに及ぶ。
こうして完成したチームの総額は「5000万ユーロ(約67億円)強」。「15カ国出身の選手で構成され、イタリア人のロレンツォ・パオルッチやルクセンブルク出身の守護神、さらに日本人選手やモロッコ人選手も所属し、主将はマルタ人のテディ・テウマ」となっている。
なお指揮官は、イタリアにルーツを持つベルギー人のフェリチェ・マッズ。「2020年からユニオンSGのベンチに座り、チームを47年ぶりとなるジュピラーリーグ復帰へと導くと、今年はレギュラーシーズンを首位で終える偉業を達成した」と紹介されている。


