Shevchenko Istanbul 2023Getty

ウクライナのシェフチェンコ会長、EURO出場に「サッカーには計り知れない価値」

ウクライナサッカー連盟のアンドリー・シェフチェンコ会長が、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じた。

現役時代はミランなどで活躍したシェフチェンコ氏。2016年から2021年までウクライナ代表監督を務めた後、昨年9月にウクライナサッカー連盟会長に就任した。

「私は選手と監督を経験し、現在は会長を務めている。何よりもうれしいことは、それぞれの役職において、ウクライナサッカーのレベルをますます引き上げていくために何らかの貢献ができることだ」

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ウクライナは、アイスランドとのEURO(ユーロ)2024予選プレーオフ決勝を制して本大会出場を決めたが、国内は2022年2月から戦火の中にあり、手放しで喜べない状況となっている。シェフチェンコ会長はそのことについても触れた。

「グループステージは最も難しい組だったが、偉大なチームスピリットを示し、美しいサッカーを見せることができた。選手たちは、国民に喜びの瞬間をプレゼントすることができた。強い気持ちでプレーし、気迫を見せてくれた選手たちのことを誇りに思う。この調子で続けて欲しい」

「ただ、我が国にとって良い時期とは言えない。我々の頭の中にはウクライナ国民や兵士たちのことがあり、EURO出場決定をほとんど祝わなかった。だが、サッカーには計り知れない価値がある。みんなを団結させ、ウクライナの若者たちに安堵の瞬間をプレゼントしてくれる。戦時においても、我々は通常の生活を送るよう努めている」

EUROにおいて、ウクライナはグループEでベルギーやルーマニア、スロバキアと対戦することになる。シェフチェンコ会長は、本大会での目標を明かした。

「技術面においては、美しいサッカーをしてグループを突破することが我々の目標だ。また人間として、ウクライナの国や文化を広め、世界へ良いメッセージを発信したい。非常に重要な時間になるだろう」

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