Julian Nagelsmann Germany 03232025(C)Getty Images

3点リードから追いつかれるも…ドイツ代表ナーゲルスマン監督、「4-0で勝つよりためになる」

ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督が、イタリア代表との2連戦から得られた「収穫は素晴らしい」と語った。

敵地でのファーストレグで2-1の逆転勝ちを収めたドイツ。ホームでのセカンドレグでは、29分にヨズア・キミッヒがPKを沈めてから勢いが止まらず。36分にジャマル・ムシアラがキミッヒのCKを押し込み、45分にはまたもキミッヒからのクロスにティム・クラインディーンストが頭で合わせて、ドイツが3-0と突き放した。

しかし、後半はイタリアが流れを引き寄せることに成功。49分、リロイ・サネのパスがキミッヒに合わず、インターセプトしたFWモイーズ・キーンが右足の強烈なシュートで1点を返すと、69分には再びキーンがネットを揺らし1点差に。そして、後半アディショナルタイムにはイタリアがハンドPKを獲得し、ジャコモ・ラスパドリがそれを沈めたが、試合は結局3-3のドローで決着した。

この結果、UEFAネーションズリーグ(UNL)グループA準々決勝の2試合合計スコアは5-4となり、ドイツが準決勝へと進出。一方、ナーゲルスマン監督は試合後のインタビューで、「私の任期中で最高の出来だった。サッカーの試合は完璧なことはない。ただ、信じられないほど見応えがあるサッカーだったと思う」と前半を振り返ると、後半についてはこのように続けている。

「大きな違いは、後半は後方へのプレーばかりで、攻撃も中央ばかりだったこと。1失点目の場面ではパスミスだけが原因ではなかった。1失点目の場面ではパスミスだけが原因ではなかった。フリースタイル(自由すぎるプレー)が多すぎた。組織を失うと、一つのパスミスはさらに痛い。スコアがもっと長く3-0のままだったら、相手は戦意を喪失するが、こうなると流れがひっくり返るものだ」

しかし、ナーゲルスマン監督はそれでも手応えを掴んでいる様子。イタリアとの2試合を振り返り、「リードを奪われても巻き返すことができ、素晴らしいサッカーを見せることもできる。そして、試合はハーフタイムではまだ終わっていないこと。そういった意味では、4-0で勝つよりも今回の結果は我々の成長のためになっているかもしれない。この2試合から得られた収穫は素晴らしく、成長にとっても非常に大きい」と強調した。

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