イングランド代表のトーマス・トゥヘル監督は、サポーターに対して苦言を呈している。
今年1月からトゥヘル監督体制がスタートしたイングランド。2026年ワールドカップ欧州予選でも5連勝と見事な結果を残している中、9日には聖地ウェンブリー・スタジアムでウェールズと親善試合を行った。開始3分にモーガン・ロジャーズが先制点を奪うと、11分にはオリー・ワトキンス、20分にはブカヨ・サカとアタッカー陣が躍動し、3-0と快勝を収めている。
しかしトゥヘル監督は、この試合を観戦に訪れたサポーターに不満を持ったようだ。『ITV Sport』のインタビューで「すぐに3-0とリードできたし、ハーフタイムまで4-0や5-0にできた可能性もあった。本当に素晴らしい試合だったね」としつつ、以下のように語っている。
「4点目や5点目が決まらなかった時、スタジアムは静まり返った。本当に静まり返っていた。ファンからまったくエネルギーをもらえなかったね。選手たちはファンの熱狂をもっと引き出そうと全力を尽くしたと思う。だが、後半もそうし続けるのは難しかった」
「それでも、我々は素晴らしいプレーを見せたと思う。勝利に値した。次への正しいステップだ」
さらに「30分過ぎウェールズサポーターの声しか聞こえなくなった。少し残念だよ。今日のチームは、大声援を受けるに値したからだ」と続けたトゥヘル監督。試合後の会見では、自身の発言についてさらに説明を加えている。
「まず、前回の試合の応援は素晴らしかった。私はイングランド・フットボールが好きで、彼らの応援を愛している。しかし今日の試合の雰囲気は、ピッチ上のパフォーマンスに見合っていないと感じたんだ」
「でも、大きな問題ではない。本当に、全員を熱狂させられると確信している。それは我々の責任だ。ただ、今日は少し物足りなかったということだ」
