チェルシーのトーマス・トゥヘル監督が、レアル・マドリー戦を振り返った。
6日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグで、レアル・マドリーをホームに迎えたチェルシー。カリム・ベンゼマの2ゴールで2点を先行されたチェルシーは、前半の内にカイ・ハヴァーツが1点を返す。しかし後半開始早々にベンゼマのハットトリックを許し、そのまま1-3と敗れた。
トゥヘル監督は試合後の会見で、「コンディションが戻っているか確認しないと。インターナショナルウィーク後、どんな状況であるのかわからない。前半は、(1-4で敗れた)ブレントフォード戦の後半と同じことの繰り返しだった。すべてにおいて我々が要求するレベルからかけ離れており、こんなパフォーマンスでは結果は期待できない」とプレー内容に失望を露わにしている。
そして、ロメル・ルカクについて言及。64分からピッチに立ったベルギー代表FWだが、訪れた2度の決定機を生かせなかった。これについて「彼のミスはどれほど決定的だったのか?」と問われた指揮官は、以下のように答えている。
「非常に重要だった。もうアウェイゴールはないし、1点差や引き分けでも、得点すれば勢いが戻るのは目に見えている。同点に追いつくこともできたはずだ。スペースもチャンスもたくさんあったしね」
「だが、個々の判断は我々のレベルや基準からかけ離れていたよ。後半だけで16本のシュートを放ったが、ゴールが重要なんだ。我々はそれを手にできなかった。これが我々のスタンダードであると言うならば、逆転を求めることなんてできない」
なおトゥヘル監督は「このラウンドでまだ生き残っていると感じている?」と問われた際に「いや、今のところないね」と答えていた。別の記者から「選手に間違ったメッセージを送るのでは?」と聞かれると「今は(次戦)サウサンプトン戦に集中している」としつつも、以下のように反応している。
「今日、我々は生きているか? いいや、このパフォーマンスではね。まずはサウサンプトンと対戦する必要がある。頭を整理してメンタリティを整えなければ、勝つことはできないだろう」
「そして、この状況では生きていない。状況が変わればそうかもしれないが、世界のフットボール界で3ゴール逆転したクラブがどれだけあるんだ? そんなことは何回あったんだ? 我々は現実的になるべきで、宿命論的な考えを持つべきではない。正直になろう。だが、競争力はある。それを見出す必要があるけどね」
