現地時間30日にプレミアリーグなど欧州主要リーグの移籍市場は閉幕したが、『The Athletic』は現在も補強活動が可能な国のマーケットに注目している。
今夏も大きな注目を集めたプレミアリーグの移籍市場。「欧州主要リーグとの調和を図るため」昨夏よりも期限が前倒しとなり、現地時間8月30日23時に閉幕を迎えた。デッドラインデーには、FWラヒーム・スターリング(チェルシー→アーセナル)やGKアーロン・ラムズデール(アーセナル→サウサンプトン)、MFマヌエル・ウガルテ(PSG→マンチェスター・ユナイテッド)など、数々のビッグネームの移籍が成立している。
プレミアリーグ全体で選手獲得に費やした総支出は19億6000万ポンド(約3760億円)を超えたことが伝えられる中、『The Athletic』は「各クラブが収支の均衡化を図る中、主要な移籍市場が閉まった後も選手売却をできる機会はある」とし、現在も開いている移籍市場に注目した。
同メディアは、「ハイレベルな選手を惹きつける2つの主要リーグ」として、トルコリーグとサウジアラビアリーグを紹介。また、オランダとポルトガルも9月2日まで市場がオープンであるものの「主要リーグからの移籍するのは稀。一般的には逆方向になる傾向だ」と分析している。
『The Athletic』は、サウジ・プロリーグのデッドラインデーが9月2日であることに注目。今夏もジョアン・カンセロらの移籍が話題となったが、「サウジアラビアは移籍を考えるスター選手にとっての選択肢になった。今夏は昨年ほど積極的ではないが、まだ可能性はある」と指摘し、「月曜日まではさらなる補強が可能であり、余剰戦力を放出したいプレミアリーグ勢にとって有利になる可能性はある」と伝えた。
さらに同メディアは、「トップレベルに疲れた選手や適応できなくなってきた選手……トルコのトップリーグは、元プレミアリーガーにとって天国になりつつある」とし、トルコリーグのデッドラインデーが9月18日であると紹介。「閉幕まで後2週間以上あることを考えると、慌てて取引を行う必要もない」とも分析している。
■プレミアリーグの登録期限は?
なおプレミアリーグの各クラブは、9月13日までにトップチーム最大25人の選手登録を完了させる必要がある。移籍期間外でもフリーの選手は獲得可能であるものの、トップチーム登録選手が25人未満、もしくは21歳未満でなければ、試合に起用することはできない。
