トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督は、ヴィッセル神戸戦を振り返った。
新シーズンへ向けて今夏にはアジアツアーを行うトッテナム。27日には「明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo」で神戸と対戦した。試合は打ち合いの展開となったが、主将ソン・フンミンや期待の16歳マイキー・ムーアのゴールなどで3-2と勝利している。
そして試合後の会見に出席したポステコグルー監督は、「良い試合だったね。コンディションは難しいところもあったけど、ハードワークと練習が実を結んだと思うよ」としつつ、「蒸し暑い中でエンターテイメント性のあるサッカーをしたかったし、トッテナムファンだけでなく、サッカーを楽しんでくれるすべてのファンのためにも、楽しいスパーズらしいサッカーを目指したんだ」とすべてのファンを楽しませるプレーを見せたかったと語った。
「サポーターは本当に素晴らしい応援をしてくれた。我々としてはあまり訪れない地域に来るときは、その地域のコミュニティみんなに我々を知ってほしい。そのチャンスを活かしたい。普段は距離も時差もあるし、今日のような良い機会を活かさないといけないね」
「今日来てくれたサポーターは、まるでホームのような雰囲気を作ってくれた。勝ったという事実よりも、クラブ・選手として良いサッカーを見てもらいたいという気持ちが強く、それが実現できれば我々の責任を果たせると感じている。本当にサポーターには感謝しているよ」
「我々の役割は『スパーズを応援してよかった』、『誇りに思える』と思わせることなんだ。今日の試合も良い思い出になってほしい」
また、この試合では左サイドで先発し、ゴールも奪ったソン・フンミンについて言及。「今日も良かったね」としつつ、「昨季はトップで、今日は左。どこでプレーするか必要があるかを考え、適切なポジションで起用したい。ゴールしやすいポジションでね。彼は日本やアジアだけでなく、世界中で人気のある選手だ。アジアサッカーの親善大使だと思う。色々な人の憧れの選手だ」
かつて横浜F・マリノスの指揮を執り、セルティックを経由して、昨季からプレミアリーグの名門を率いるポステコグルー監督。「日本に戻ってこれて嬉しいね」としつつ、「私にはJリーグの魂、かけらが残っている。今もJリーグは追いかけているしね。この時期の彼らはシーズン中だし、試合は難しくなるよ。今日もそうだった。選手たちにとってはチャレンジだね。世界ツアーの時には、誇りを持って戦うのが重要なんだ」と、Jリーグでの経験が今も生きていると語った。


