トッテナムの現地サポーターは、クラブの補強活動に不満を溜め込んでいるようだ。
昨季ヨーロッパリーグ優勝を達成し、今季はチャンピオンズリーグにも挑戦するトッテナム。新たにトーマス・フランク監督を迎えると、プレミアリーグ開幕戦ではバーンリー相手に3-0で快勝を飾っていた。
しかし、ジェームズ・マディソンとデヤン・クルゼフスキが重傷を負って攻撃的MFが相次いで離脱することに。クラブは今夏に同ポジションの補強に動いているが、モーガン・ギブス=ホワイトは選手と個人条件に達したもののノッティンガム・フォレストの反発にあって破談に終わったことが伝えられると、エベレチ・エゼも個人条件で合意したようだが最終的に宿敵アーセナルへの移籍が濃厚とみられており、なかなかチーム強化が実現しない状況が続いている。
そうした中で、現地ファンはイギリス『BBC』に対して「スパーズは今、移籍市場最後の数週間へ絶望感を募らせながら挑んでいる」とクラブの補強活動に不満を漏らしている。
さらに『The Athletic』のトッテナム番記者ジェイ・ハリス氏は、「開幕の好成績にもかかわらず、今はすべてが不安定で緊張感に満ちている」とし、以下のように続けた。
「ギブス=ホワイトの失敗は残念だったが、エゼは実に許しがたい案件だろう。スパーズがもっと強気で高額な移籍金を提示していれば、パレス側はより早く売却する誘惑に駆られたかもしれない。アーセナルとの移籍戦略の差が露呈する結果となった」
「スパーズファンは激怒しているが、その理由を理解するのは簡単だ。昨季17位に終わったチームと比べて少しだけ良いチーム編成で、どうやって前進できるのだろうか? クルゼフスキとマディソンの離脱を考えると、弱体化しているとも言えるかもしれない。クラブも補強していないわけではないが、チャンピオンズリーグで強いインパクトを残し、国内でトップ6の座を取り戻すためには、重要なエリアでのクオリティが決定的に不足している」
移籍市場は残り2週間を切っているが、トッテナムはチーム強化を実現できるのだろうか。


