現地時間20日、イングランド・プレミアリーグは第17節が行われ、遠藤航の所属するリヴァプールは敵地トッテナム・ホットスパー・スタジアムで高井幸大の所属するトッテナムと対戦した。
前節、ノッティンガム・フォレスト相手に完封負けを喫したトッテナムに対し、リヴァプールはインテル、ブライトンを下して公式戦2連勝中。指揮官との不和も伝えられたサラーはアフリカネイションズカップに参加し、エキティケのトップをヴィルツ、マクアリスター、ソボスライの2列目が支える布陣で臨んだ。遠藤と高井は互いにメンバー外となった。
立ち上がりからボールを保持するリヴァプールに対し、トッテナムは奪ってからのカウンターを狙う展開となる中、30分に試合が動く。ファン・ダイクに対して厳しいタックルを仕掛けたシャビ・シモンズに一度はイエローカードが提示される。しかしVARでのチェックが入り、危険なタックルだったとしてレッドカードに変更。トッテナムは10人での戦いを余儀なくされた。
数的優位を得たリヴァプールが圧倒的にボールを支配し、トッテナムは全員で自陣に引きこもり、リヴァプールのクロスやラストパスを跳ね返していく。
互いに無得点のまま迎えた後半、リヴァプールはブラッドリーを下げてイサクを投入。リスクを冒してでも点を取りに行く姿勢を見せる。
すると迎えた56分、高い位置でボールを奪い、イサクが右に展開すると、エキティケがダイレクトで左のヴィルツへとサイドチェンジ。受けたヴィルツがエリア内にラストパスを送ると、抜け出したイサクが左足でGKヴィカーリオを破り、リヴァプールが均衡を破った。
ようやく先制したリヴァプールだが、シュートの際に左足首を挟まれたイサクが無念の負傷交代。代わりにフリンポンが投入された。
先制を許した10人のトッテナムもクドゥスを下げてブレナン・ジョンソンを投入。64分にはコロ・ムアニが個人技で突破を図り、エリア内右からシュートを放つと、ケルケズのブロックで軌道の変わったシュートがクロスバーを叩いた。
ピンチをしのいだリヴァプールは66分、右サイドで仕掛けたフリンポンのクロスを、ゴール前のエキティケが頭で合わせる。このヘディングがゴール右へと吸い込まれ、リヴァプールが2-0とリードを広げた。
苦しい状況のトッテナムは71分にパリーニャ、オドベールを投入し、さらに81分にリシャルリソンを投入して勝負に出る。すると83分、右CKのこぼれ球をリシャルリソンが押し込み、トッテナムが1点差に詰め寄る。
勢いに乗るトッテナムに対し、リヴァプールは接触プレーで口から出血したフリンポンに代えてキエーザを投入。アディショナルタイムは9分と長く、10人のトッテナムが猛攻を仕掛ける。
しかし、ファールを受けたロメロがヒートアップして報復に出てしまい、2枚目のイエローカードで退場。トッテナムは9人で1点を追いかける展開となり、最後まで諦めない姿勢を見せるものの、リヴァプールも必死の守備で逃げ切り、公式戦3連勝を飾った。
■試合結果
トッテナム 1-2 リヴァプール
■得点者
トッテナム:リシャルリソン(83分)
リヴァプール:イサク(56分)、エキティケ(66分)




