FAカップは12日に3回戦が行われ、タムワースとトッテナムが対戦した。
ノンリーグであるイングランド5部相当のナショナルリーグで戦うタムワース。今季のFAカップでは快進撃を続けて3回戦まで進出し、12日の一戦では本拠地ラム・グラウンドにプレミアリーグのトッテナムを迎えた。
試合開始直前にゴールネットの不具合をタムワースの選手自ら修理するなど、FAカップならではのシーンから始まったこの一戦。開始直後からタムワースはトッテナム相手に勇敢な戦いを見せ、一進一退の攻防が続く。後半に入ると、タムワースはマディションやヴェルナーの決定機をなんとかしのぎ、一方でビッグチャンスも作るなど互角な戦いを続け、90分をスコアレスで終了。試合は延長戦に突入する。
トッテナムは延長戦頭から、ソン・フンミンやクルゼフスキといった温存していた主力を投入して勝負に出る。この交代によってさらに敵陣内でのプレーを増やしていくが、タムワース必死の守備をなかなか崩せない。一方でカウンターで長い距離を運ばれるシーンもあり、苦戦が続いた。
それでも101分、ついにトッテナムがリードを奪う。ゴール手前でFKを得ると、キッカーのポロがボックス内のジョンソンへ意表を突いたパスを送る。シュートはブロックに阻まれたが、最終的にこぼれ球をDFがクリアしきれずにゴールイン。サインプレーからオウンゴールで大きなリードを手にした。
ここまで大健闘を見せてきたタムワースだったが、107分にソン・フンミンの仕掛けからクルゼフスキにゴールを決められ追加点を許すことに。さらに118分にはジョンソンのダメ押し弾を許し、0-3で敗れた。
この結果、ノンリーグから勝ち上がってきたタムワースの快進撃は3回戦でストップ。一方でトッテナムは4回戦へと駒を進めたものの、ソン・フンミンら主力を温存することができず、15日に控える宿敵アーセナルとのノースロンドンダービーに不安を残す結果となった。




