chelsea tottenham(C)Getty Images

大荒れの大一番を制したのはチェルシー!2人退場のトッテナム、今季初黒星で首位陥落

プレミアリーグは6日に第11節が行われ、トッテナムとチェルシーが対戦した。

新たに就任したポステコグルー監督の下、開幕10試合で8勝2分け負けなしと最高のスタートを切ったトッテナム。優勝候補の一角として注目を集める中、ボトムハーフに沈むなど苦戦を強いられているチェルシーをホームに迎えた。なお、チェルシーのポチェッティーノ監督にとってはかつての本拠地での大一番となった。

試合は序盤から両者積極的に入ると、6分にトッテナムが先制に成功。ビルドアップから大きなサイドチェンジで一気にチャンスを作ると、ボックス内に切れ込んだクルゼフスキのシュートが相手に当たってコースが変わり、そのままゴールイン。ホームチームが大きな先制点を奪う。

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序盤に失点を許したチェルシーだが、12分にはジャクソンが決定機を迎えるもののGKヴィカーリオのファインセーブに阻まれる。しかし13分、再びビルドアップから崩され、最後はソン・フンミンにネットを揺らされた。それでもVARレビューの結果オフサイドの判定に救われ、2失点目は免れた。

すると21分、チェルシーがネットを揺らす。ボール奪取から一気に左のスペースに飛び出したスターリングへ展開。受けたスターリングはドリブルでボックス内へ侵入すると、一度シュートはブロックされたが、そのままネットを揺らしている。だが跳ね返ったボールが手に当たっていたとして、VARレビューの結果、得点は取り消されている。

しかし28分、試合の行方を大きく左右する判定が。カイセドのミドルがネットに突き刺さったものの、オフサイドポジションにいたジャクソンが関与したとしてノーゴールに。しかしこのプレーの直前、ロメロが足裏でエンソ・フェルナンデスにタックルしており、VARレビューの結果、一発退場に。さらにボックス内でのファールだったため、チェルシーにPKが与えられた。これをパーマーが沈め、試合は振り出しに戻る。なおトッテナムは、ブレナン・ジョンソンに代えてダイアーを投入した。

数的優位を得て勢いに乗るチェルシーは37分、ジャクソンがネットを揺らしたもののオフサイドで取り消しに。一方で劣勢のトッテナムは、45分にファン・デ・フェンがハムストリングを負傷してプレー続行不可能に。エメルソンとの交代を強いられた。さらに同じタイミングでマディソンを下げ、ホイビュアを投入している。互いにヒートアップする場面もあったが、大荒れの前半は1-1で折り返す。

後半に入っても激しい展開は続き、両チーム共に積極的に前へ出る展開に。すると55分、カウンターを受けた場面でウドシェがスターリングを倒し、2枚目のイエローカードで退場に。トッテナムは2人退場者を出し、9人で戦うことを強いられる。この直後にジャクソンの決定機を許したが、ホイビュアがゴールライン上でクリアしてなんとか防いだ。

その後はチェルシーが猛攻を仕掛け、トッテナムが耐え続ける展開に。チェルシーは何度もボックス内に侵入、決定的場面を量産するが、GKヴィカーリオやホイビュアらの決死の守備を崩すことができない。

それでも75分、チェルシーがついに勝ち越し。ハイラインの裏に抜け出したスターリングから、最後はジャクソンが流し込んだ。2人数的有利のアウェイチームが前に出る。

苦しくなったトッテナムは、78分にセットプレーからダイアーがネットを揺らす。しかし、判定はオフサイド。VARレビューの結果も認められず、同点に追いつく絶好機を逃す。86分にもFKからビッグチャンスを作ったが、ベンタンクールは押し込めなかった。ソン・フンミンがドリブルで独力で決定機を作ったものの、シュートはGKに阻まれる。

そして後半アディショナルタイム、ギャラガーのアシストからジャクソンが決定的な3点目。直後にはジャクソンがハットトリックを達成した。試合はこのまま終了し、チェルシーが4-1でトッテナムを破った。

この結果、チェルシーが今季4勝目を挙げて勝ち点を15まで伸ばし、10位に浮上。一方のトッテナムは今季初黒星となり、マンチェスター・シティにかわされて2位に転落している。

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