サッカー賭博疑惑のイタリア代表MFサンドロ・トナーリが、賭博を自己申告する用意があると報じられている。
11日にユヴェントスMFニコロ・ファジョーリが賭博違反で捜査を受けていることが明らかになったイタリアサッカー界。さらに翌日にはイタリア代表MFサンドロ・トナーリとニコロ・ザニオーロが賭博違反の疑いで警察から聴取され、代表チームから離脱した。
10月のインターナショナルブレイクでイタリアチームに招集されたトナーリとザニオーロ。14日のマルタ戦、17日のイングランド戦に向けてチームメイトとトレーニングに励んでいた両選手だが、12日夜に賭博違反の疑いでキャンプ地で警察からの聴取を受けたことをイタリア『ANSA』などが伝えている。
先日には、トナーリは自分が過ちを犯したことを自覚しており、ミラノの自宅で涙を流して家族に自分の気持ちを吐露したとの報道も。自信がギャンブル依存症であることを認め、セラピストと共にギャンブル依存症を治す道を歩むとされていた。
もし、選手たちがサッカーに賭けていたことが証明されれば、スポーツ司法規範の第24条に違反することに。同条項には、違反に対して3年以上の出場禁止と25,000ユーロ以上（約400万円）の罰金という規定がある。司法取引が成立すれば出場停止処分は50％軽減される可能性も。
『コリエレ・デッロ・スポルト』と『ガゼッタ』によると、トナーリがファジョーリに倣ってFIGC（イタリアサッカー協会）とトリノ検察に協力し、上で説明した司法取引を求める用意があるとのこと。
さらに、『イル・メッサジェロ』は、ファジョーリに違法アプリを提供したのはトナーリだと報道。ファジョーリが自己開示の際にスマートフォンを連邦検察庁に引き渡し、携帯電話の違法賭博アプリケーションをトナーリ本人から教わったと明かしたという。しかし、「を彼がサッカーに賭けているかどうかは知らない"と話した」と同紙は付け加えている。
そのトナーリは今週、FIGCの検察官から審問を受けるとも。ニューカッスルMFは、サッカー賭博を認めて司法取引を行い、出場禁止処分を軽減することを目指すことになると伝えられている。この場合、少なくとも18カ月の出場禁止処分が科されることになるようだ。それでも「もしミランの結果にも賭けていた場合は処分の軽減は期待ができないだろう」とも指摘された。
また、『コリエレ・デッロ・スポルト』はザニオーロについて同選手サイドは「ポーカーとブラックジャックしかやっていない」と主張したと取り上げている。サッカー賭博を否定している模様だ。