明治安田J1リーグは15日に第6節が行われ、東京ヴェルディと名古屋グランパスが対戦した。
開幕5試合で1勝1分け3敗の16位に沈む東京Vと、2分け3敗未勝利で最下位に低迷する名古屋。苦しいスタートの中でキッカケが欲しい名門同士が、味の素スタジアムで激突した。東京Vでは木村勇大や染野唯月らが、名古屋ではマテウス・カストロや浅野雄也らがスタメン入りしている。
開始2分に右サイドを破って中山克広が決定機を作り、6分にも浅野雄也がミドルシュートを放つなど、名古屋がボールを握りながら良い入りを見せる。そして21分、名古屋が先制に成功した。ハイプレスから敵陣でボールを奪うと、浅野雄也がボックス内に浮き球を送り、稲垣祥がバックヘッドで落とす。これを受けた森島司が冷静にGKとの一対一を制した。アウェイチームが主導権を握ったままリードを奪い、そのまま前半を折り返す。
1点ビハインドの東京Vは、後半頭から宮原和也に代えて山見大登を投入。状況の打開を図る。57分には山見大登がカットインからシュートを放つなど、相手陣内でプレーする時間を増やして良い流れを手にするが、なかなか決定機までは繋がらない時間が続いた。
それでも63分、東京Vが同点に追いついた。自陣からカウンターを発動すると、最後は左で受けた山見大登がボックス内に侵入してシュート。GK武田洋平は抑えきれず、ネットを揺らした。途中出場の25歳FWが今季初ゴールを奪い、試合は振り出しに戻る。
追いつかれた名古屋は、66分に内田宅哉と永井謙佑を投入してゴールを目指す。しかし山見大登の対応に手を焼き、難しい時間が続く。すると73分、東京Vが試合をひっくり返した。CKから滞空時間の長いボールに綱島悠斗が頭で合わせてゴールイン。セットプレーからホームチームが逆転に成功する。
苦しくなった名古屋は、80分にマテウスのシュートが枠の上へ。84分の永井謙佑のヘッドも決まらず、試合はそのまま終了。東京Vが逆転で名古屋に2-1と勝利した。この結果、東京Vは今季2勝目をマーク。一方の名古屋は、これで開幕2分け4敗未勝利となった。
