明治安田J1リーグは25日に第18節が行われ、FC東京とサンフレッチェ広島が対戦した。
前節敗れて連勝がストップして現在17位と浮上のキッカケが欲しいFC東京と、4連勝中で5位まで順位を上げてきた広島。対照的な両チームが、国立競技場で激突した。その国立競技場では12試合9勝2分け1敗と圧倒的な強さを誇るFC東京では、日本代表に初招集された俵積田晃太らが先発入り。一方の広島では、同じく日本代表に入ったGK大迫敬介らがスタメンに入っている。
試合は開始8分に動く。広島はFKのこぼれ球から二次攻撃を仕掛けると、最後は東俊希の左からのクロスに飛び込んだ荒木隼人が押し込んだ。しかし直前にオフサイドがあったとして、VARオンリーレビューの結果、ゴールは認められない。
判定に救われる形となったFC東京は26分、佐藤恵允がドリブルで自ら仕掛けて際どいシュートを放つ。対する広島は40分、ボールを奪った佐々木翔のパスから前田直輝に決定機が訪れたが、シュートは枠を外れた。互いにチャンスは作る激しい展開になったものの、ゴールは生まれず。前半はスコアレスで折り返す。
両チーム頭から選手を入れ替えた後半、試合はいきなり動いた。49分、左サイドでのスローインの流れから新井直人が精度の高いクロスを送り、荒木隼人がヘッドで叩き込んだ。前半は取り消されたものの、このゴールは認められ、広島が大きなリードを手にする。
勢いを手にした広島は、59分に追加点。相手陣内でボールを奪って速攻を仕掛けると、ボックス内に入れたクロスは繋がらなかったものの、GK野澤大志ブランドンが痛恨のクリアミス。これを見逃さなかったジャーメイン良が冷静に流し込んだ。ジャーメイン良にとって広島加入後では流れの中からの初ゴールが、大きな追加点となった。
苦しくなったFC東京は、62分にエースであるマルセロ・ヒアンらを投入して状況の打開を図る。しかし78分、そのマルセロ・ヒアンが負傷するアクシデントも発生。さらに難しい状況に追い込まれる。
主導権を渡さない広島は、86分にハンドでPKを獲得。しかし、加藤陸次樹のキックは枠の外へ。ダメ押し弾のチャンスを逃す。それでも直後の88分、川辺駿のシュートが相手に当たってゴールイン。背番号6の2試合連続ゴールで、試合を決めにかかる。
試合はこのまま終了。広島は3-0で快勝を収め、リーグ戦5連勝を達成。勝ち点32で3位まで浮上した。一方のFC東京は、得意の国立競技場でも勝てずに連敗。勝ち点19のままとなっている。
