30日のラ・リーガ第29節、マジョルカは敵地メスタージャでのバレンシア戦を0-1で落とした。日本人FW浅野拓磨は先発出場を果たし、73分にピッチから下がっている。
2025年を公式戦5連敗でスタートさせたものの、浅野の先発復帰のタイミングから調子を上げ始めたマジョルカ(ここ6戦の成績は2勝4分け)。アラサテ監督はもちろん、この試合でも日本人FWを先発起用し、3-5-2でアブドンと2トップを組ませている(エースストライカーのムリチはコンディション不良で招集外)。
前半、マジョルカは3/5バックシステムでバレンシアの攻撃を跳ね返しながら、縦に速い展開からゴールを狙う。そうした展開においてやはり浅野は攻撃の鍵を握り、前線で休みなく動き回りながらバレンシアのDFラインに風穴を空けようと試みた。32分にはその果敢な走り込みが、ロングボールの処理におけるGKママルダシュビリとガジャの連系ミスを誘発したが、こぼれたボールを拾ってシュートまで持ち込むことはできなかった。
浅野は前半アディショナルタイム1分、ペナルティーエリア内右から右足でシュートを放った。が、これはコースが甘くママルダシュビリの正面に飛ぶ。結局、試合はスコアレスドローのまま折り返す。
迎えた後半、先制点を決めたのはホームのバレンシアだった。アルメイダがドリブルで数人を抜き去り、ゴール手前左のディエゴ・ロペスにパス。背番号16は、右足インサイドで糸を引くようなグラウンダーのシュートを放ち、GKグレイフを破っている。
ビハインドを負ったマジョルカは65分、浅野が決定機を迎える。マフェオの精度抜群のアーリークロスを放ち、ペナルティーエリア内中央の浅野がダイビングヘッド! 何としてでもゴールにしなければならない絶好機だったが、しかし完全に頭にミートさせたボールは、枠の右へと飛んでいった。アラサテ監督は73分の選手交代で、今季3点目を逃した浅野をピッチから下げている。
マジョルカは終盤、途中出場のダニ・ロドリゲス、モヒカらとともに猛攻を仕掛けたものの、観客の声援をを受けるバレンシアの意地の堅守を最後まで崩し切ることができず。1点ビハインドのまま試合終了を迎え、7試合ぶりの敗戦を喫することになった。
マジョルカは勝ち点を40から伸ばせず、暫定で8位に位置。ヨーロッパリーグ出場圏5位ビジャレアルとの勝ち点差は暫定7、カンファレンスリーグ出場圏6位ベティスとの差は暫定4となっている。


