ボローニャに所属する日本代表DF冨安健洋が、19日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』でインタビューに応じ、セリエA再開へ意欲を見せた。
冨安は昨夏、1年半所属したシント=トロイデン(STVV)からボローニャへとステップアップ。すぐさま右サイドバックでレギュラーの座を勝ち取ると、ここまでセリエAで20試合に出場し、印象的な活躍を示してきた。今夏の移籍市場に向けて、セリエAの名門ローマなどが関心を寄せる若き日本代表DFには、イタリア紙も注目。特集記事を組み、冨安を「謙虚なサイクロン」として紹介すると、選手の言葉を伝えている。
ボローニャは21日、リーグ再開の初戦となるユヴェントス戦にホームのスタディオ・ダッラーラで臨む。前半戦の両チームの対戦を欠場した冨安は、初めてFWクリスティアーノ・ロナウドらと対峙する。
「楽しみにしています。リーグで最強のチームだと思いますが、恐れることなく、攻撃的にチームプレーを見せ、常に脅威となれるように戦うことで、相手を止められるのではないかと思います。C・ロナウドとは正面から向き合うことになるかもしれません。世界最強選手の1人ですが、みんなで彼を止められるよう挑戦したいです」
ただ再開後のセリエAは、新型コロナウイルス感染防止のため、無観客での開催となる。
「難しくなるかもしれません。サポーターはゲームの一部であり、いないのはさみしいです。しかしこの状況はしばらく続くと思うので、できる限り早く慣れた方が良いと思っています」
ボローニャのヴァルテル・サバティーニTD(テクニカルディレクター)は、冨安を高く評価。過去には、「マンチェスター・ユナイテッドに値する選手」であると発言した。しかし21歳DFは謙虚な姿勢を貫く。
「耳にしましたが、非常に嬉しく思います。ただ僕が考えていることは、この先の12試合において、ボローニャにとってより一層重要な選手になるということです。クラブに恩返しをしたいですし、僕らが目指すヨーロッパリーグ(EL)出場のために、これまで通りに戦士のように戦っていきたいです」
最後に「ボローニャでのEL出場」か「東京五輪でのメダル獲得」のどちらかを選択するよう問われると、「すみませんが、両方を選びます。両方とも非常に重要な本物の目標です」と答えた。
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