KuboGetty Images

ソシエダがマジョルカに0-2敗戦。先発出場の久保建英は徹底マークの中で活路を見出せず…72分に途中交代

12日のラ・リーガ第31節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのマジョルカ戦を0-2で落とした。MF久保建英は先発出場を果たし、72分にピッチから下がっている。マジョルカのFW浅野拓磨は負傷によって試合を欠場した。

ヨーロッパリーグ、コパ・デル・レイで敗退したソシエダにとっては、数カ月ぶりにミッドウィークに試合がなく、1週間の準備期間を設けて臨める一戦だ。

PK戦までもつれ込んだコパ準決勝レアル・マドリー戦の疲労が響き、その直後に行われた前節ラス・パルマス戦(3-1勝利)でベンチスタートとなった久保は、この古巣との一戦ではもちろんスタメンに名を連ねている。イマノル監督は中盤から前線にかけてはMFスチッチ、スビメンディ、パブロ・マリン、FW久保、オヤルサバル、バレネチェアを先発させ、いつもの4-3-3システムを使用した。

前半、ソシエダはボールを保持してマジョルカ陣地に攻め込んでいく。が、5バック(5-3-2)を駆使するアラサテ監督のチーム相手に、なかなかチャンスを生み出すことができない(マジョルカも浅野不在で速攻がうまく機能していなかったが)。右ウィングの久保はマッチアップするモヒカの強靭なフィジカルを生かした守備に加えて、ダルデルやコペテ、サム・コスタがカバーに入る徹底マークにより、得意のドリブル突破は影を潜めた。

ソシエダは12分、久保も絡んだ展開から、オヤルサバルが右サイドからのクロスに合わせてネットを揺らすが、これはセンチメートル単位のオフサイドでゴールと認められず。逆に20分、自分たちのミスをきっかけに失点を喫した。バレネチェアの自陣でのサイドチェンジのボールをダルデルにカットされると、この背番号10のスルーパスからペナルティーエリア内に侵入したラリンにネットを揺らされている。

ビハインドを負ったソシエダは、さらに守備を固めるマジョルカを相手に苦戦。久保はセットプレーのプレースキッカーとして存在感を発揮するも、そこからジョン・マルティンらが放つシュートは枠を捉えることができない。また26分には、ミドルシュートで自らゴールをうかがったが、これはクロスバーの上に外れている。前半は0-1で終了。イマノル監督はハーフタイムに負傷のバレネチェアをセルヒオ・ゴメスに代えた。

迎えた後半、ソシエダは開始からわずか2分後に2失点目を喫する。速攻からダルデルにペナルティーエリア内への侵入を許し、対角線上のシュートでGKレミーロを破られた。

2点差とされたイマノル監督は55分にスチッチとの交代でオスカールソンを投入してアタッカーの数を増やす(ピッチから下がるスチッチは『中位クラブのソシエダは僕にとって半歩のステップアップ』発言の影響で、一部観客からブーイングを受けていた)。だが、その後も久保らが攻めあぐねる状況は変わらない。70分には久保に代わってプレースキッカーを務めるセルヒオ・ゴメスの左CKから、ジョン・マルティンが強烈ヘディングシュートを放ったが、これはGKグレイフのまるで猫のような反射神経の片手セーブに阻まれている。

イマノル監督は72分にさらなる交代カードを切り、久保、パブロ・マリンを下げてマリエスクレナ、オラサガスティを投入。久保はここ最近の存在感と比べれば、素晴らしいパフォーマンスを見せたとは言い難い試合となった。

終盤、ソシエダは攻勢を仕掛けたいところだったが、マジョルカのボール保持にも苦しみながら、結局1点も返せずに終了のホイッスルを迎えている。

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