13日のヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグ、レアル・ソシエダは敵地オールド・トラフォードでのマンチェスター・ユナイテッド戦を1-4で落とし、2戦合計2-5で同大会からの敗退が決定した。日本代表MF久保建英は先発出場を果たし、75分にピッチから下がっている。
本拠地アノエタでの1stレグを1-1のドローで終え、“夢の劇場”オールド・トラフォードに乗り込んだソシエダ。イマノル監督は前試合セビージャ戦(0-1敗戦)でベンチスタートとした久保らをこの大切な一戦で先発に復帰させ、中盤に右からパブロ・マリン、スビメンディ、ブライス、前線に久保、オヤルサバル、ベッカーを配している。
ソシエダは10分、幸先よく先制に成功する。オヤルサバルがペナルティーエリア内でデ・リフトに倒され、オンフィールドレビューの後にPKの判定に。このPKをオヤルサバル自身が決め切り、リードを得た。
しかしながら14分、今度はユナイテッドがPKを獲得。ブルーノの折り返しをゴールに押し込もうとしたホイルンドがスベルディアに倒され、ペナルティーマークが指差されると、キッカーのブルーノが落ち着き払ったシュートでGKレミーロを破っている。
序盤からよく動く試合で、久保はというと、単発ながら圧倒的な個人技によってユナイテッドDF陣を脅かした。開始2分、エイデン・ヘヴンを股抜きでかわしてオールド・トラフォードの観客を驚かせると、27分にはペナルティーエリア内右、やや厳しい角度から左足を振り抜いたが、これはオナナのセーブに遭った。さらに32分には、3〜4人に囲まれながらもドリブルで突き進んでペナルティーエリア手前にたどり着き、そこから左足でシュートを放ったものの、これは眼前のマズラウィに弾かれている。
1-1で試合を折り返したソシエダは、50分に2失点目を喫する。ペナルティーエリア内、エルストンドがドルグを倒したとの判定で再びPKを献上し、またもブルーノにシュートを決められた。ソシエダはさらに62分、スルーパスからDFラインを抜け出そうとしたドルグをアランブルが倒して、一発レッドで退場に。得点だけでなく、数的にも不利に陥った。
1点ビハインドながら10人になったことで、ユナイテッドにボールを持たれてしまうソシエダ。イマノル監督は75分、展開的にも消耗的にもも存在感を失っていた久保を下げて、オスカールソンを入れている。
ソシエダは終盤にリスクを冒して前に出たものの、87分にユナイテッドの速攻を許し、ブルーノにハットトリックを達成される。また後半アディショナルテイムにはダロトにもゴールを決められて、とどめを刺された。ソシエダは3点ビハインドで試合終了のホイッスルを聞き、“夢の劇場”で今季欧州カップでの冒険を終えている。
ELで敗退したソシエダが今後戦っていく大会は、欧州カップ出場権獲得を目指すラ・リーガ、また準決勝でレアル・マドリーと対戦中のコパ・デル・レイとなった。今季終了後にソシエダを退団する噂もある久保は「もし退団するならば結果を残して、胸を張って去りたいですね」と語っていたが、その二つの大会で活躍することができるのだろうか。




