レアル・ソシエダMF久保建英が、自身の去就について語っている。
日本では移籍の噂が絶えない久保だが、選手本人は現時点では違うクラブに渡ることを考えていないかもしれない。スペイン『ノティシアス・デ・ギプスコア』の取材に応じた日本代表MFは、ソシエダでの日々に満足していることを強調しながら、同クラブに対して自身の全ポテンシャルを差し出すことができていないとの見解を示している。
「言えるのは、僕が契約を延長したばかりということです(昨年2月にソシエダとの契約を2029年まで延長)。契約を延長して、その次のシーズンに出ていく選手たちもいますが、それは各々が何を必要としているかによることですよね。自分が何か言えるとすれば、ここで本当に満足しているということです」
「今季は6ゴール決めていますが、もっと決めていないといけないんです。思うに、僕はラ・レアルに自分があげられるはずのすべてをあげられていません。いつの日かここを去るとしたら、胸を張って、それこそ本当に大きく胸を張って、自分の結果に満足しながら退団しなくてはいけません。ですが、現時点の自分はそうではないんです」
久保は自身の去就、またはソシエダとの契約延長が、周囲の喧騒に関係なく、自らの意思で決断することだと強調した。
「僕の契約延長はファンや記者が何を考えているかではなく、自分が何を感じているかで決まります。あなたたち(メディア)のコメントやファンとは関係なく、自分がどう感じているか、なんです。今は“ラサイタスナ(バスク語で落ち着いているの意)”ですね。会長は分かっていますよ」
久保はまた、ソシエダがより確固たる地位を築くためには、主力選手たちが残りたいと思えるクラブになる必要があると説いた。
「ラ・レアルはもっと大きなことを希求すべきクラブですし、そのためにはピッチ上での結果が重要になります。ただファンやクラブの目線からすれば、選手たちがここで続けたいと望むことが大切なんです」
「ビッグクラブがここの選手たちに注目するのは良いことです。ですが、違う視点から見れば、良くないことでもあります。メリ(現アーセナルMFミケル・メリーノ)やロビン(・ル・ノルマン、現アトレティコ・マドリーDF)みたいなケースがあるので」
「鍵となる選手たちがここで続けたいと思えるなら、それは人々から歴史がありながらも選手の才能をつくって売っていると思われているクラブと、ビッグクラブの別れ道になります」
「(主力選手の退団も)起こってしまうものなんです。でも、僕はここで本当に満足しています。まだ満足できていないのは、自分の結果なんですよ」




