23日のラ・リーガ第25節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのレガネス戦を3-0で制した。日本代表MF久保建英は先発出場で、今季7ゴール目を記録している。
3日後にコパ・デル・レイ準決勝ファーストレグのレアル・マドリー戦、7日にラ・リーガ第26節バルセロナとスペイン2強との対戦を控えるソシエダ(もっと言えば、3月6日にはヨーロッパリーグ・ベスト16でマンチェスター・ユナイテッドとも対戦)。しかし、ここ5試合で4敗と不調の真っ只中にあり、欧州カップ出場圏から離れつつあるラ・リーガの目前の試合を疎かにすることはできない。
ソシエダは開始12分に先制点を獲得。ペナルティーアーク付近でマイナスのパスを受けたザハリャンが、右足のミドルシュートでネットを揺らした。ソシエダはその後もザハリャンが積極的に放つミドルからゴールを予感させたが決め切れない。また37分には久保がペナルティーエリア内右からシュートチャンスを迎えるも、左足で叩いたボールは本人も笑ってしまうほど精度を欠き、枠を大きく外れていった。前半は1-0で終了する
そして48分、レアレ・アレナの人々が大歓喜する、久保のスーパーゴールが決まった。
右サイドでボールを持った日本人MFは、まずフアン・クルスを股抜きでかわして(ボールが相手の足に当たって戻ってくる幸運もあったが)ペナルティーエリア内に侵入する。その次にアルティと対峙すると、素早く左にボールを動かしてシュートコースを確保して左足を一閃。勢いあるボールがGKドミトロビッチも空しく枠内左に収まっている。
2試合前のヨーロッパリーグ・プレーオフ1stレグ、ミッティラン戦ではおそろしく振りの速い左足ミドルシュートを決めた久保。今度は圧倒的キレのドリブルで2人の守備を無効化してからシュートを叩き込むという、また質の異なるゴラッソ(ファインゴール)を生み出し、世界でもトップクラスとされる才能を誇示した。これで久保の今季成績は、7得点(ラ・リーガ5得点)3アシストとなっている。
活躍を見せた久保だが、60分にはペナルティーエリア内でタピアに倒されたとしてPKを主張。その際、熱くなってタピアと衝突してしまい、主審は喧嘩両成敗で両選手にイエローカードを提示。久保は累積警告によって、次節バルセロナ戦は出場停止となった。
イマノル監督は65分、レアル・マドリー戦を見据えてかオスカールソンと久保を下げてオヤルサバルとバレネを投入する。その後ソシエダは、81分にオラサガスティが追加点を決めてダメ押し。合計3ゴールでレガネスを下して、ラ・リーガで2試合ぶりに白星を獲得した。久保は、ファン投票によるラ・リーガのMVPに輝いている。得票率は久保(43%)、ザハリャン(34%)、ラバ(15%)、オラサガスティ(8%)だった。
勝ち点を34としたソシエダは、チャンピオンズリーグ出場圏4位アスレティック・ビルバオと勝ち点14差、ヨーロッパリーグ出場圏5位ビジャレアルと10差、カンファレンスリーグ出場圏6位ラージョと勝ち点1差で8位に位置している。




