KuboGetty Images

久保建英という衝撃!今季3アシスト目含めて圧巻プレーを連発…ソシエダを国王杯ベスト8に導く

16日のスペイン国王杯(コパ・デル・レイ)ベスト16、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのラージョ・バジェカーノ戦を3-1で制した。日本代表MF久保建英は先発出場を果たし、今季3アシスト目を記録したのをはじめとして、衝撃的なパフォーマンスを披露している。

ラージョが中5日、ソシエダが中2日で臨むコパ・ベスト16。ソシエダが憤りを表していた通り、彼らにとってはあまりに不利な日程だったが、しかし久保にとっては関係なかったのかもしれない。3日前のビジャレアル戦(1-0)では独走ゴールを決めて、チームの勝利を導いた日本人MFは、その感触をまだ残しているかのように好プレーを連発した。

前半、いつも通り4-3-3の右ウィングを務めた久保は、ボールを持てばその極上のテクニックで何かを起こした。一人をかわすのはもはや当たり前の14番は、強烈なスピードで縦に抜けてマイナスのパスを送ったり、鋭くに内に切れ込んで自らシュートを放ったりと、ソシエダの攻撃の中心となる。先制点を呼び込んだのも、必然だったのだろう。

24分、CKキッカーを務めた流れで左サイドにとどまっていた久保は、後方からパスを受けて相手の右サイドバック、バジウと1対1に。日本人MFは、最初は小刻みにボールに触れながらボックス内左にジリジリと侵入し、それから一気に縦に持ち出してラージョDFを容易く突破。そのままゴールライン際まで突き進んでからボールを折り返すと、これをオヤルサバルが押し込んでいる。オヤルサバルの動き出しも良かったが、それ以上に久保のプレーが光ったゴール……同選手は今季成績を26試合5得点3アシストとしている。

リードを得たソシエダは、その後も久保を中心にラージョを攻め立て、前半アディショナルタイムに追加点を獲得。ボックス手前でオヤルサバルのバックパスを受けたオラサガスティがグラウンダーのミドルを放つと、これが枠内左に収まっている。2点のリードを得たイマノル監督のチームだが、49分にはトレホがスベルディアのファウルを誘発してPKを献上。トレホ自身がこのPKを決め切って、試合は2-1で折り返しを迎えた。

迎えた後半、ソシエダはまたも久保を起点としてゴールネットを揺らす。久保はハーフウェーライン付近で、抜群の敏捷性と加速力で2枚をかわしてそのままボールを持ち込み(一人にはユニフォームを引っ張られていたにもかかわらず!)、右サイド前方を走るオヤルサバルにスルーパス。オヤルサバルがグラウンダーのクロスを送ると、ファーに詰めていたバレネチェアがシュートを決めた。だが、これはVAR介入の結果オヤルサバルのオフサイドが取られて、幻のゴールとなってしまった。

久保が衝撃的なプレーを連発するソシエダ。78分には、そんな彼への対応に苦慮し続けてきたラージョの左サイドバック、エスピノが、オヤルサバルに対するファウルで2枚目のイエローカードを受けて退場となった。数的にも優位に立ったホームチームは直後の79分、セルヒオ・ゴメスの蹴ったフリーキックがそのまま枠内に収まって、今度こそ3点目を決めた。

イマノル監督は89分に久保をピッチから下げたが、レアレ・アレナに集まった観客はビジャレアル戦に続いて、“私たちが誇る日本人選手”をスタンディングオベーションで称賛している。試合は3-1で終了のホイッスルを迎え、ソシエダがコパ・ベスト8に進出。久保は記録だけみれば1アシストのみだが、そのプレーは記憶に深く残るものばかりで、間違いなくこの試合の主役だった。

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