Takefusa KuboGetty Images

久保建英に「中国人は目を開けろ!」の野次。スペインラジオ局の名物司会者は何を語った?「こんな風にタケ・クボを侮辱するなど…吐き気がする」

19日のラ・リーガ第29節、敵地メスタージャでのバレンシア戦(0-1)で、人種差別的な野次を飛ばされたレアル・ソシエダMF久保建英。スペインメディアはこの出来事にどのような見解を示したのだろうか。

この試合でベンチスタートとなり、60分過ぎから出場した久保。ウォームアップを開始した際には、近くのスタンドの観客から差別的な野次を飛ばされた。ソシエダのオウンドメディアが撮影した試合の内幕を紹介する映像の中に、次のような叫び声がはっきりと収められていた。

「中国人! 目を開けろよ! 」

「中国人! お前は中国人だろ!」

観客の一部はさらに、FWアンデル・バレネチェア、FWミケル・オヤルサバルらバスク出身選手たちに対して「ETAのクソ野郎! 爆弾で頭を吹っ飛ばされろ!」「ETA! お前は爆弾を仕掛けてろよ!」といった言葉も浴びせている(ETAはバスクの分離独立を目指してテロ事件を起こしてきた民族組織で、2018年に完全武装解除)。

以上の心ない言葉をスペインメディアも嘆いている。スペイン大手ラジオ局『カデナ・コペ』のスポーツ番組“ティエンポ・デ・フエゴ(ゲームの時間)”の有名司会者であり、全国的に知名度を持つフアンマ・カスターニャ氏は、この罵詈雑言を耳にして憤りを表している。

「フットボールの吐き気を催す部分だ。あまりに嘆かわしい」

「やっていることは憎悪犯罪にほかならない。2人かそれ以上かは知らないが、叫んでいた人間はあまりにも恥知らずだ。こんな風にタケ・クボとバレネチェアを侮辱するなど……」

「フットボールを見に行き、こんなことをするために入場料を支払う……そいつらは本当に悲しい人生を送っているんだろう。本当に吐き気がする。バレンシアは起こったことを非難したが、叫んだ人物たちを特定して、スタジアムから追い出せるかを見届けなくてはならない」

「こういう場合、追放処分に3〜5年などの期間がつくのかは知らない。だが、こういった人間たちは救いようがない。救いようがないよ」

なおラ・リーガは、スペインフットボール連盟の競争委員会およびスペイン政府の反暴力委員会に、今回の一件を訴えている。

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