現地時間1日、2022年カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第8戦が各地で行われ、グループAでは韓国が敵地でシリアと対戦した。
勝てば10大会連続となるW杯出場が決まる韓国。エースのソン・フンミンを欠く中、前節はレバノン相手に1-0と競り勝ち最終予選5連勝を飾り、勢いのままにカタールW杯行きの切符を掴み取りたいところ。
しかし、10分に左サイドからのFKをフリビンが頭で合わせると、これがゴール右へと吸い込まれる。レバノン先制かと思われたが、これはVARの結果、オフサイドによりノーゴールとなった。
さらに25分、キム・ジンスのバックパスが弱くなり、チェイスしていたアルマワスが滑り込みながらシュート。しかし、ここはGKキム・スンギュが接触を恐れずに飛び出したことでゴール左へと外れた。
ボールを保持しながらもレバノンのセットプレーとカウンターに苦戦する韓国は43分、ファン・ウィジョがエリア内でミダニに倒されるが笛は鳴らず。前半終了間際には左クロスをチョ・ギュソンがダイビングヘッドで合わせるもゴール左へと外れ、互いに無得点のまま試合を折り返した。
拮抗した前半を終え、試合は後半立ち上がりに動く。53分、ペナルティーエリア右でボールを受けたキム・テファンが縦に仕掛けてクロスを上げると、ファーサイドのキム・ジンスが頭で合わせ、韓国が待望の先制点を手にする。
このゴールで精神的余裕の生まれた韓国は67分、ペナルティーエリア手前でボールを受けたチョ・ギュソンのスルーパスにファン・ウィジョが抜け出す。完全に最終ラインの裏を突いたが、ファーストタッチが上手く行かず、エリア内右からのシュートはGKアルマにブロックされた。
それでも71分、後半から投入されたクォン・チャンフンがイ・ジェソンとのワンツーで右サイドからカットイン。そのまま左足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール右へと決まって韓国が大きな追加点を奪う。
こうなると苦しいシリア。次々と選手を交代させていくシリアだが、韓国に傾いた流れはそうそう覆らず。シリアの反撃をゼロに抑えた韓国が、W杯出場を決めた。
■試合結果
シリア 0-2 韓国
■得点者
シリア:なし
韓国:キム・ジンス(53分)、クォン・チャンフン(71分)