北中米ワールドカップ欧州予選で3連敗中のスウェーデン代表は、ヨン・ダール・トマソン監督の解任を決断した。
ヴィクトル・ギェケレスやアレクサンデル・イサクといったスター選手を擁するスウェーデン。しかし13日、欧州予選グループB第4節でコソボ代表に0-1と敗れ、ホームサポーターは強烈なブーイングを浴びせていた。
この結果、スウェーデンはコソボとの連戦やスイスにも敗れ、ノーゴールのまま欧州予選3連敗。グループB最下位から抜け出せない状況が続いている。プレーオフ圏内である2位コソボとの勝ち点差は6ポイントであり、ネーションズリーグでの成績によってプレーオフ進出の可能性はまだ残っているものの、W杯出場は厳しくなっている。
そうした中で、ファンだけでなく代表OBや国内メディアからもトマソン監督への批判が噴出。OBヨナス・オルソン氏は『Viaplay』で、「チームが自信も自己肯定感も失い、完全に壊れてしまっているのはあまりにも明白だ」と語り、ジャーナリストのエリック・ニーヴァ氏は『Aftonbladet』のポッドキャストで「私は40年間スウェーデンサッカーを見てきたが、これほど酷いのは初めてだ」と嘆いた。
さらに、チーム内からもデンマーク人指揮官への不満が漏れ始めていた模様。数週間前には、正守護神のGKロビン・オルセンがトマソン監督のもとでプレーすることを拒否。今回のコソボ戦で途中出場したアンソニー・エランガも、「このシステムはもうやめるべき」と訴えていたと報じられている。
そして14日、スウェーデンサッカー協会(SvFF)はトマソン監督の解任を決断。『The Athletic』によると、同国の歴史では辞任や契約満了でのみ指揮官が退任しており、初めての解任となったようだ。来月15日にはスイスとのアウェーゲーム、18日にはスロベニアとのホーム最終戦を控えているが、次のインターナショナルウィークまでに新監督を招聘するとみられている。
