現地時間16日、フランツ・ベッケンバウアー・スーパーカップ(ドイツ・スーパーカップ)が行われ、伊藤洋輝の所属するバイエルンは敵地MHPアレーナでシュトゥットガルトと対戦した。
ブンデスリーガ王者とDFBポカール王者によるドイツ・スーパーカップが、今季から「フランツ・ベッケンバウアー・スーパーカップ」と偉大なる皇帝の名を冠し、トロフィーのデザインも刷新された。
名前が変わり、記念すべき初回となるこの一戦を是が非でもモノにしたいのが、ベッケンバウアーをクラブのレジェンドとするバイエルン。新戦力のターとルイス・ディアスがスタメンに名を連ね、立ち上がりから積極的にシュトゥットガルトゴールへと迫る。
4分、6分と立て続けにゴレツカが際どいシュートを放てば、9分にはオリーセが得意のカットインシュートを放つもゴール右へとわずかに外れる。
なかなかシュートが枠に飛ばないバイエルンだが、18分にオリーセからの浮き球パスはジャケスが足を伸ばしてカットされる。しかしこのこぼれ球に反応したケインが滑り込みながらゴール左へと流し込み、バイエルンが最初の枠内シュートで均衡を破った。
先制を許したシュトゥットガルトは24分、GKブレドローのロングキックを起点にバイエルンのゴール前に侵入。ゴール前でヴォルテマーデが決定機を迎えるも、至近距離からのシュートはGKノイアーがしっかりとキャッチした。
ようやくヴォルテマーデにゴール前でのチャンスが来たものの、ターとウパメカノのCBコンビに抑えられ、思うようにチャンスを作ることができない。
後半は1点を追うシュトゥットガルトがバイエルン陣内に人数をかけて攻めるようになるが、バイエルンもカウンターから追加点を狙う。52分、カウンターからゴレツカ、オリーセとつないでゴール前で受けたニャブリがシュートを放つもブロック。さらに拾ったオリーセが左足でシュートも、再びブロックされる。
次の1点を懸けて一進一退の攻防が続く中、バイエルンは72分に負傷したライマーに代わってボエを投入するアクシデントが発生。このタイミングでシュトゥットガルトが攻勢に出て76分にはルウェリングが鋭いカットインシュートを放つと、DFに当たって若干コースが変わったシュートはGKノイアーが驚異的な反応ではじき出した。
1点が遠いシュトゥットガルトに対し、バイエルンが大きな追加点を挙げる。77分、ケインが右に展開し、受けたニャブリの柔らかいクロスをゴール前フリーのL・ディアスが頭で叩きつけ、移籍後初ゴールで2-0とリードを広げた。
追加点を奪ったバイエルンは80分、ニャブリとウパメカノを下げてゲレイロとキム・ミンジェを投入し逃げ切りを図る。追いつきたいシュトゥットガルトはデミロビッチら攻撃的なカードを切り、アディショナルタイムにはロングスローからルウェリングが頭で押し込み、1点差に詰め寄る。
しかし、追いつくには時間が足りず、逃げ切ったバイエルンがフランツ・ベッケンバウアー・スーパーカップを制した。
■試合結果
シュトゥットガルト 1-2 バイエルン
■得点者
シュトゥットガルト:ルウェリング(90+4分)
バイエルン:ケイン(18分)、L・ディアス(77分)


