2026年北中米ワールドカップ(W杯)欧州予選グループE第2節、トルコ対スペインは6-0でスペインの大勝に終わった。この試合ではトルコMFアルダ・ギュレル(20)とスペインFWラミン・ヤマル(18)が火花を散らす場面があった。
スペインはMFぺドリ(2得点)、MFミケル・メリーノ(3得点)、FWフェラン・トーレスがゴールを決めて、トルコに歴史的大勝を収めた。反対にトルコはホームで屈辱的な敗戦を喫したことになるが、ギュレルはそのフラストレーションもあってか、ヤマルに食ってかかっていった。
スペインがすでに6得点を決めていた69分、トルコは相手陣地の左サイドでフリーキックを獲得。これを蹴ろうとしたギュレルは、眼前で自身のキックを遮るように立っていたヤマルを両手で思い切り突き飛ばし、右手を上げて「もっと離れろ」というジェスチャーを行った。後ずさりしたヤマルは怒りを感じさせる表情でギュレルに詰め寄ったものの、再び両手で突き飛ばされると、今度はトルコMFに対して笑みを浮かべていた。スペインのルイス・デ・ラ・フエンテ監督が抗議をする中、審判はギュレルに対して注意を行っている。
なおこの一戦は、今季に入りレアル・マドリーで存在感を強めているギュレルと、その宿敵バルセロナで背番号10を背負うヤマルの天才2人の対戦としても注目を浴びていた。試合の前日会見に出席したギュレルは「僕たちは同じポジションでプレーしていない。まあ比較したい気持ちは分かるよ。彼はバルセロナ、僕はマドリーでプレーしているわけだからね。彼の幸運を祈っているよ」「ヤマルのプレーについて、僕が驚くことはない。彼は素晴らしい才能の持ち主だしね。でも僕たちにも素晴らしいポテンシャルがあるし、自信を持ってプレーしたいと思っている」と語っていたが、トルコとスペイン、チームの力量差がはっきりと表れた中で、プレー以外のところで衝突してしまった格好だ。
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