国際サッカー連盟(FIFA)は26日、スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長を暫定的に職務停止とする決定を下した。
スペイン代表の優勝に終わった女子ワールドカップの表彰式で、同代表MFジェニファー・エルモーソの口にキスをして批判が殺到しているルビアレス会長。FIFAは先に同会長の懲戒手続きを開始したが、それに伴い90日間の職務停止処分を科したことを発表している。
「FIFA規律委員会のホルヘ・イバン・パラシオ委員長(コロンビア)は、FIFA規律規程第51条を行使してルイス・ルビアレス氏の国内及び国際レベルにおけるすべてのサッカー関連活動を暫定的に停止することで合意した」
「この停止処分は本日付で効力を発揮し、まずは規律委員会が8月24日に開始した、ルイス・ルビアレス氏の懲戒手続きが行われる90日間適用されることになる」
「またFIFA規律委員会委員長は、この懲戒手続きの秩序を守るため、とりわけスペイン代表選手ジェニファー・エルモーソ選手の基本的権利を守るために、ルイス・ルビアレス氏に対して本人または第三者を通じてジェニファー・エルモーソ選手とその近しい関係者に接触すること、もしくは接触を試みることを控えるよう命じる二つの追加指令を出した。同様にRFEFとその役員または職員が、ジェニファー・エルモーソ選手とその近しい関係者に直接的、または第三者を通じて接触しないようにも命じている」
ルビアレスは会長は25日のRFEFの臨時総会で辞任することが確実視されていたが、そうした報道とは真逆に「私は辞めない。私は辞めない。私は辞めない。私は辞めない。私が何をしたというんだ? 同意のあった口先が触ったキスだけで私をここからつまみ出そうとするのか? 私は最後まで闘っていく」と、今後もRFEF会長の座に居座り続ける意思を表明していた。
ルビアレス会長のこの表明を受けて、スペイン政府のスポーツ上級委員会(CSD)のビクトール・フランコス会長は、同会長の職務を停止すべく同国内におけるスポーツ紛争の最高裁判所的位置付けのスポーツ裁定審議会(TAD)に対して、この件を訴える意向を明かしていた。しかしながらFIFAがその権限を行使し、暫定ながらも、先んじてRFEF会長の座からルビアレス会長を引き離した格好だ。
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