スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長は、辞任を否定した。
先日に閉幕を迎えた女子ワールドカップで初優勝を成し遂げたスペイン女子代表。しかし、歓喜の優勝セレモニーの中でスキャンダルが起きた。ルビアレス会長がジェニファー・エルモーソを祝福した際に彼女の頭を両手で持ち、口にキス。この行為は大きな波紋を広げている。
これを受け、ルビアレス会長は謝罪を行うも、その後の発言などにより多くの非難を受け、さらにスペイン政府のペドロ・サンチェス首相までもが同会長の辞任を求める。そして、先日にはルビアレス会長が25日にRFEFの会長職から退くと複数のスペインメディアが報じる事態にまで発展した。
しかし、ルビアレス会長はRFEFの臨時総会の中で「私は辞めない」と主張。さらに現状を「社会的な抹殺」とまで言い、「私自身の考えを守るために非難される準備はできている。私はこのようなことに苦しめられるべきではない。セレモニーで起きたことを無条件に謝罪したい。もちろん、女王や不快に感じた全員に謝罪しなければならない。何度もあのような舞台に立ってきたが、あのようなことは一度たりともなかった」と弁明した。
さらに、エルモーソと口づけをしたことについては「彼女に(失敗した)ペナルティのことを忘れるように言い、口づけしてもいいかと言った。彼女はオーケーと答えた。自発的なキスで、有頂天の中でのお互いに合意したものだった。これがポイントだ。合意の口づけは私をここから追い出すのに十分な行為なのか?私に反対する人々以上にとても多くの人々が沈黙しているが私を支持している」と主張した。
しかし、辞任を否定したルビアレス会長に対しては、多くの非難があるのも事実。サンチェス首相だけではなく、ヨランダ・ディアス副首相をはじめとした閣僚なども辞任を求めている。
さらに、スペイン女子代表のアレクシア・プテジャスも「受け入れられない」とソーシャルメディアに投稿。元スペイン代表のダヴィド・デ・ヘアやイケル・カシージャス氏も反発の声を上げ、ボルハ・イグレシアスに至っては「状況が変わるまで代表チームに戻るつもりはない」と主張している。
