スペイン女子代表のホルヘ・ビルダ監督が解任された。
今夏にオーストラリアとニュージーランドで開催された女子ワールドカップ2023に出場したスペイン女子チームを指揮したビルダ監督。グループステージでは日本女子に0-4の完敗を喫したものの、初の準々決勝進出を決めた勢いそのままに決勝まで進み、イングランド女子に1-0で勝利して初の女子ワールドカップ制覇を成し遂げた。
しかし、この優勝セレモニーの最中に大スキャンダルが発生。スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長がジェニファー・エルモーソに合意なしで口づけをした。同会長は謝罪をしたものの、世間から求められる辞任に応じる意思がなく、大きな波紋を広げている。
これを受け、ビルダ監督のコーチングスタッフの大半が退任し、81名もの選手たちがスペイン代表としてプレーすることを拒否。そして女子ワールドカップでの歓喜からわずかに2週間余りの5日、RFEFはビルダ監督の解任を発表した。
同連盟は声明の中で「RFEFはホルヘ・ビルダを解任した。コーチは女子フットボールの目覚ましい成長のカギになっていたが、世界女王としてスペインから離れる」と伝えた。ただし、解任に至った理由は明らかにされていない。
それでも先日から、RFEFがビルダ監督の解任に動いていたことが発覚。この背景として、ルビアレス会長が連盟の臨時総会の中で辞任を否定するスピーチを行った際に、ビルダ監督は男子チームのルイス・デ・ラ・フエンテ監督らとともに拍手を送っており、物議を醸していた。また、指揮官と会長は関係性が近いこともわかっており、今回の決断に至ったとも考えられている。
なお、ビルダ監督の後任には、モントセラート・トメ監督が就任することが決まっており、スペイン女子代表チームで史上初となる女性指揮官が誕生した。
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