スペイン女子代表のジェニファー・エルモーソは、スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長による“キス事件”に対する訴状を提出した。
今夏に行われた女子ワールドカップ2023で初優勝を成し遂げたスペイン女子代表。しかし、歓喜の優勝セレモニーの中で、ルビアレス会長がエルモーソに口づけをするスキャンダルが起き、大きな波紋を広げている。
この事件はさまざまな方面に影響を与えており、国際サッカー連盟(FIFA)がルビアレス会長の職務を暫定的に停止し、また81名もの選手がスペイン代表としてプレーすることを拒否し、さらに5日には同会長側の人間とされてきたホルヘ・ビルダ監督の解任が決まった。さらに、スペイン政府からも辞任を求める声も上がっているが、ルビアレス会長は“同意のキス”であったことを強調し、辞任の可能性が否定している。
そんな中、スペインの検事局は先月末にルビアレス会長の行為が性的暴行罪に当たるかどうかに対する予備的な捜査を開始しており、エルモーソには15日以内に訴状を提出することが求められていた。そして6日、同選手は検事局に同会長に対する訴状を提出した。
これを受け、検事局は声明の中で可能性な限り早期に法的な手続きを進めることを伝えている。エルモーソが訴状を提出したことにより、ルビアレス会長は性的暴行による刑事責任を問われる可能性がある。
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