Luis Diaz ColombiaGetty Images

スペイン、コロンビアに0-1敗戦。クバルシが17歳60日でデビュー…最年少記録トップ3をバルセロナ新世代が独占

22日の国際親善試合、スペイン対コロンビアは1-0でコロンビアが勝利した。

イギリスのロンドン・スタジアムで行われたこの一戦。スペインのデ・ラ・フエンテ監督はスタメンにGKラジャ、DFペドロ・ポロ、ビビアン、ラポルテ、グリマルド、MFスビメンディ、ミケル・メリーノ、サラビア、オヤルサバル、FWジェラール・モレノ、ホセルを先発で起用し、注目の17歳DFクバルシはベンチに置いている。

前半、スペインは予想通りにボールを保持して試合を進めるが、コロンビアのペナルティーエリアに到達する回数はわずかで、得点の予感を感じさせたのは1度きりだった。18分、セットプレーの流れから左サイドのグリマルドが精度の高いクロスを送り、これにビビアンが合わせたものの、ボールは枠を外れている。

試合はスコアレスのまま折り返しを迎えることに。ハーフタイム、コロンビアは現サンパウロMFハメス・ロドリゲスを投入し、対するスペインはラジャをレミーロに代えている。

後半、スペインは49分にジェラール・モレノがハーフボレーでゴールをうかがうが、これはGKバルガスのセーブに阻まれる。対するコロンビアも、出場したばかりのハメスを中心にして、熱を感じられるプレーでスペインゴールに迫っていった。

そうして61分、コロンビアが速攻から先制点を獲得。左サイドのルイス・ディアスが華麗なドリブルテクニック&深い切り返しからクロスを送り、ファーに飛び込んできたダニエル・ムニョスがまるでカンフーキックのような右足のシュートでボールを枠内に押し込んでいる。大挙としてスタジアムにやって来て、まるでホームのような雰囲気を生み出していたコロンビアの人々は、このゴールに大歓喜だった。

ビハインドを負ったデ・ラ・フエンテ監督は直後にホセル、オヤルサバル、ジェラール・モレノを下げてバエナ、モラタ、ニコ・ウィリアムズをピッチに立たせる。その後には左サイドに位置したニコの精力的な崩しから活路を見出そうとするが、決定機を生み出すまでには至らない。デ・ラ・フエンテ監督は71分、サラビアとの交代でラミン・ヤマルも起用した。

その後も同点ゴールへの糸口が見つからないスペイン。デ・ラ・フエンテ監督は83分にラポルテに代えて、ついにクバルシを投入。クバルシの17歳60日でのフル代表デビューは歴代2位の記録で、DFとしては18歳でビューしたセルヒオ・ラモスを抜き1位の記録。そしてフル代表の最年少デビューのトップ3は1位ラミン・ヤマル(16歳57日)、2位クバルシ(17歳60日)、3位ガビ(17歳62日)とバルセロナの新世代が独占している。

クバルシがいよいよ出場したスペインだが、終盤はコロンビアの攻勢に遭って満足に攻撃を仕掛けられず。スペインを相手に猛烈な勢いで攻め込むコロンビアが、追加点こそ決められなかったものの、同点ゴールも許すことなく試合終了のホイッスルを迎えている。
コロンビアはここ2年の成績が15勝5分けと負けなし。メキシコ、ブラジル、ドイツに続いてスペインも破り、強豪国を下しながらその力を誇示している。反対にデ・ラ・フエンテ監督率いるスペインは、好調なチームが相手とはいえ、グループステージでクロアチア、イタリア、アルバニアと同居するEURO2024に向けて大きな不安を残す一戦となった。ちなみにSNSでは、この試合の内容はもちろんのこと、着用したセカンドユニフォームのデザインも辛辣に批判されていた。

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