12月1日のワールドカップ・グループE最終節で日本と対戦するスペインだが、チームの主将であり中盤の要でもあるMFセルヒオ・ブスケツを温存する可能性が浮上している。スペイン『マルカ』が報じた。
11月27日に行われたグループE第2節ドイツ戦を1-1で引き分けたスペインは、日本戦で勝利すれば無条件で首位通過を決められ、また引き分けた場合でもグループ突破を果たすことができる。こうした状況で、スペインのルイス・エンリケ監督が絶対的選手であるブスケツを温存する可能性が出てきた。
ブスケツはドイツ戦でイエローカードを提示されており、あと1回警告を受ければ累積で出場停止となる。なお警告の累積数は、準決勝まで解消されない。
このため『マルカ』によれば、L・エンリケ監督は日本戦でブスケツをベンチスタートとすることを考えている模様。2同紙は「スペインはブスケツを今後の試合で失う恐れがある。おそらく日本戦、彼はベンチから試合をスタートさせることになるだろう」と記している。
ブスケツはスペイン、バルセロナが実践するポゼッションスタイルにおける最重要選手とされる存在。ビルドアップ、パス回しの起点となり、ボールを奪われればすぐにプレスを仕掛けて相手の攻撃の芽を詰む……。L・エンリケ監督はスペインの2010年南アフリカ・ワールドカップ、EURO2012優勝に大きく貢献した同選手について、次のように評していた。
「ブシ(ブスケツ)はラファ・ナダルと同じだ。スペインで、ナダルが史上最高のテニスプレーヤーであることに疑問を持つ人がいるのか? テニスの歴代ランキングをつくるとして、君ならナダルを何位にする? 私たちスペイン代表が志向するスタイルは、相手陣地でボールを持ってプレーすることだ。そのスタイルにおいて、ブシは世界ナンバーワンの選手なんだよ」
なおブスケツの代わりに4-3-3の中盤の底、アンカーを務める選手としては、ここまでセンターバックとしてプレーしているマンチェスター・シティMFロドリ、またアトレティコ・マドリーの主将MFコケの名が挙がっている。
