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スペイン対ブラジルは3-3ドロー決着!17歳エンドリッキ、来季加入レアル・マドリーのスタジアムで一足早くゴールを決める

26日の国際親善試合、スペイン対ブラジルは3-3のドローで終了した。

ヴィニシウスがスペインで人種差別に苦しんだことをきっかけに、差別への反対運動として“ミスマ・ピエル(同じ肌)”をスローガンに組まれたこの一戦。試合の舞台は、ヴィニシウスの所属クラブ、レアル・マドリーの本拠地サンティアゴ・ベルナベウである。

8万5000人収容のレアル・マドリーの神殿で、前半に大きな輝気を放ったのはスペインだった。前試合のコロンビア戦(0-1)では極めて低調なパフォーマンスに周囲したラ・ロハ(スペインの愛称、赤の意)だったが、この一戦では右のラミン・ヤマル、左のニコ・ウィリアムズと2人の超絶ドリブラーが躍動。まさに両翼が羽ばたいたデ・ラ・フエンテ監督のチームは、12分に先制点を決めている。

ペナルティーエリア内右でドリブルを仕掛けたヤマルが、ジョアン・ゴメスに倒されたとしてスペインがPKを獲得。普段であればモラタがキッカーを務めるのだが、祖母を亡くしたロドリにキャプテンマークを譲っていたアトレティコFWは、さらにPKを蹴ることまで勧めた。ロドリは中央に強烈なボールを蹴り込んでネットを揺らし、両人差し指を祖母が旅立った天に向けてかざしている。

スペインはさらに37分に追加点を獲得。ヤマルの縦パスをペナルティーエリア内で受けたダニ・オルモが、ベラウドを股抜き、次にブルーノ・ギマランイスを切り返しでかわして対角線上にシュートを叩き込んだ。

対して、ブラジルもスペインのミスに乗じて1点を返した。GKウナイ・シモンのあまりにコースが甘いパスをレアル・マドリーFWロドリゴがカットすると、ペナルティーアークから同GKの頭上を越えるループシュートを放ち、見事枠内に収めている。試合は2-1で折り返した。

ハーフタイム、ドリヴァウ・ジュニオル監督は今夏レアル・マドリーに加わるエンドリッキを投入。すると17歳のパルメイラスFWは、出場してからわずか5分後、代表初得点を記録した前試合イングランド戦(1-0)に続くゴールを決めている。

ブラジルのCKの場面、ペナルティーエリア浅い位置に立っていたエンドリッキは、飛んできたボールを左足ダイレクトで思い切り叩いた。このシュートがル・ノルマンに当たってわずかにコースが変わり、ネットに突き刺さっている。エンドリッキにとっては、これからベルナベウで何度も決めるであろうゴールの第一号となったのだった。

ブラジルがギアを上げて同点に追いついた後、試合はスペインがボール持って攻め込み、ブラジルが堅守速攻で対応する前半の展開に戻っている。ドリヴァウ・ジュニオル監督は71分に、キャプテンマークをつけてプレーしていたヴィニシウスを下げることを決断(代わりにドウグラス・ルイスを投入)。この日の主役だった男は、プレーではそこまで存在感を発揮できなかったものの、ブラジルの人たちも多数押し寄せたベルナベウのスタンドから大喝采を受け、自身も拍手でもってそれに応じている。

そして87分、スペインが決勝点を決めた。右サイドのヤマルが左足アウトサイドでスルーパスを出すと、これに反応してペナルティーエリア内に侵入したカルバハルがベラウドに倒されたとしてPKに(この試合はどちらのPKも微妙な判定だった)。再びキッカーを務めたロドリが落ち着き払ってシュートを決め切って、もう一度両人差し指を天に向けている。

試合はそのままスペインの勝利で終わるかに思われたがAT5分、今度はカルバハルがペナルティーエリア内でガレーノを倒したとして、ブラジルがPKを獲得。キッカーのルーカス・パケタがこのシュートを決め、結局、ドローで試合終了のホイッスルが吹かれることになった。

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