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シメオネ、圧倒的プレーを見せる三男ジュリアーノについて…「見て分かることをいちいち強調する必要ない。彼はこれからも成長を続けるべき」

アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督は、いよいよ手がつけられなくなってきた三男FWジュリアーノ・シメオネについて、今後も成長していく必要性を説いている。

ジュリアーノは今季ラ・リーガで最たるブレイクを果たした選手の一人。圧倒的なトップスピードと豊富な運動量、そして父親譲りの気持ちの強さで右サイドを幾度も切り裂き、今季序盤は低調だったアトレティコが急上昇するきっかけとなった。

2月1日のラ・リーガ第22節、本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのマジョルカ戦(2-0)でも、ジュリアーノの存在感は変わらない。いや、それどころか勢いを増しているようである。

ジュリアーノはマジョルカ戦の26分、もはやお馴染みの爆速ドリブルからスルーパスを出して、MFサムエウ・リーノの先制点をお膳立て。その後も積極的に右サイドを駆け上がってチャンスメイクし、内にも切れ込んで自らゴールを狙った。FWフリアン・アルバレスの折り返しから放ったシュートがGKドミニク・グレイフにセーブされた際、その大袈裟にも見える悔しがり方は父親の面影を感じさせている。

ジュリアーノが後半途中に交代でピッチを去る際、メトロポリターノはスタンディングオベーションで彼のことを見送っていた。その一方でシメオネ監督はというと、スタッフから上着をきせられているジュリアーノを労うことなく、完全無視を決め込んでピッチを見続けている。

かつて「自チームに自分の子供を加えることはない」と公言していたにもかかわらず、ジュリアーノについてはその実力がチームに有用だと認めて「彼をトップチームに残さない馬鹿にはなれない」と語ったシメオネ監督。しかしアトレティコ内で仕事に励んでいる間は、親子ではなく一監督および一選手としての関係でいようと努めているようだ。いや、逆に、過剰なほど厳しくなっているのかもしれない。

マジョルカ戦後、シメオネ監督はジュリアーノの圧倒的存在感について感想を問われ、褒めることは一切せず、さらなる成長を促している。

「見れば分かることを、ことさら強調する必要などないだろう。彼に対しては、今後も同じように働き続けるよう求めたい。本人もそのことは自覚しているはずだ。彼もこのチームの一員なのだからね」

「私たちは彼のさらなる成長を要求していく。もっと良い選手になる余地は残されているんだ」

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