18日のラ・リーガ第9節、アトレティコ・マドリーは本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのオサスナ戦を1-0で制した。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、序盤のゴール取り消しがありながらも、最終的に勝利を収めたことに満足感を表している。
アトレティコは9分、FWフリアン・アルバレスのスルーパスに抜け出したMFアレックス・バエナがネットを揺らしたが、オフサイドポジションのFWアントワーヌ・グリーズマンがDFフラビアンエンゾ・ボヨモの進行を妨害していたとして取り消しに。ボヨモがボールに追いつけていたかは疑わしく、極めて微妙な判定だった。
このゴール取り消しからスタジアムはレフェリングに対して過剰にナーバスとなり、異様な雰囲気の中で試合が進んでいったが、アトレティコは69分に正真正銘の先制点を記録。右サイドのFWジュリアーノ・シメオネが縦に抜け出してマイナスのパスを送ると、走り込んだMFアルマダがボールを押し込んだ。終盤にはGKヤン・オブラクのスーパーセーブも飛び出し、アトレティコは1点リードを最後まで維持して勝利。ラ・リーガ4位まで順位を上げている。
シメオネ監督は試合後、次のような感想を述べている。
「オブラクという素晴らし過ぎるGKは、ここアトレティコでプレーしている。私たちは彼のああいったセーブに慣れてしまっているね」
「試合については、バエナのゴールまではうまく進めていたのだが、取り消された後にペースが一気に落ちてしまった。後半途中からリスクを負って攻撃を仕掛け、勝つか負けるかという展開になったが、ジュリアーノとアルマダの素晴らしいプレーによって私たちが勝利した。試合を包んでいた雰囲気からすれば、簡単な勝利ではなかったよ」
「ゴール取り消しについて? 君はどう思う? (不当と言われて)理解できないことはあるね。今日は(審判団&VARの)3人が、皆が考えていることとは反対の決断を下した」
シメオネ監督はその一方で、ボールポゼッションの価値についてもコメント。ポゼッション率を高めても、効果的な攻撃を仕掛けられないならば意味はないと説いている。「私はポゼッションに価値はないと思っている。攻撃しないポゼッションならば意味はないだろう。中には、とてもアクティブに連係を取れるチームもいて、それならば真に“危険なプレー”となり得るがね。しかしゴールにシュートを打てないのにポゼッション率で勝っても、意味は持ち得ないだろう」
「私が注目するのは垂直に、スピードを持ってプレーするチームだ。今日のゴールについても、私たちが求めていたものだった。ポゼッション率の数字だけ見て称賛していても、意味なんてないんだよ」


