ホルシュタイン・キールのFW町野修斗の獲得に、ブンデスリーガの複数クラブが乗り出しているという。ドイツ紙『ビルト』は、25歳の日本代表が今夏にマインツへ移籍する可能性について分析している。
昨夏にクラブ史上初めて1部に昇格したキールは、10日のブンデスリーガ第33節フライブルク戦で1-2の逆転負けを喫し、最終節のボルシア・ドルトムント戦を残しながらも、1シーズンでの降格が決定。一方で、ここまでリーグのすべてのアウェーマッチで得点を記録するなど、同チームの攻撃陣には高い評価が集まっている。
中でも、リーグ戦31試合で11ゴール3アシストをマークしているチーム内得点王の町野に対する関心が高まっている。先日、『ライニシェ・ポスト』が、ボルシア・メンヒェングラットバッハ(ボルシアMG)が今夏の獲得に乗り出す可能性を報じると、『キーラー・ナハリヒテン』は、マインツやフライブルクも25歳の日本代表をめぐる争奪戦に加わる可能性を伝えた。
こうした中、『ビルト』はマインツのFW陣の現状を分析。佐野海舟も所属するクラブが、以前から移籍が取りざたされているエースのドイツ代表FWヨーナス・ブルカルトを売却した場合の後釜候補として、ブンデスリーガ2部アイントラハト・ブラウンシュヴァイクの24歳・フランス人FWライアン・フィリップと町野の名前を挙げ、後者について次のように記している。
「ブンデスリーガでのこの1年間で、名前を知られる存在となった。降格チームで二桁得点(現在リーグ戦11ゴール)を挙げるのは、並大抵のことではない。それにマインツは、キールからの移籍で非常に良い経験をしたことがある。2021年に韓国人のイ・ジェソンをキールから連れてきたのだ」
一方、同紙は町野の獲得にあたっての懸念点にも触れている。「ただし、町野はホルシュタイン・キールと2027年までの契約を結んでおり、移籍金は300万~400万ユーロ(約4億9000万~6億5000万円)とも言われている。さらに、マインツだけでなく、ボルシアMGやフライブルクも関心を持っているとされ、ドルトムントも関心を寄せていたようだ」と、競争相手の存在を指摘した。
なお『ビルト』は、マインツとフィリップとの交渉が、現時点で「より進んだ段階にある」との見解。最終節レヴァークーゼン戦を控えるクラブは、来季のUEFAカンファレンスリーグ出場権を獲得すれば、新戦力候補との交渉もよりスムーズに進められるとみている。
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