Shuto Machino Holstein Kiel 02162025(C)Getty Images

移籍報道が過熱の町野修斗、キールのプレシーズンに合流か…地元メディア「納得できるオファーは届いていない」

ホルシュタイン・キールには、日本代表FW町野修斗に対する納得のいくオファーが届いていないようだ。地元紙『キーラー・ナハリヒテン』によると、25歳のアタッカーは新シーズンに向けたプレシーズンキャンプに合流する可能性もあるという。

キールは昨夏、クラブ史上初めてブンデスリーガ昇格を果たしたものの、1年での降格が決定。それでも町野はリーグ戦で11ゴールを挙げるなど、決定力の高さを示した。この活躍により、ボルシア・メンヒェングラットバッハをはじめ、複数クラブによる争奪戦が予想されていた。

一方で、『キーラー・ナハリヒテン』はボルシアMGが町野のメディカルチェック日程を調整していると報じた『ビルト』の記事に対し、「実際の状況は異なる」と強調。現在、ボルシアMGのほか、ウニオン・ベルリンやハンブルガーSV、さらにプレミアリーグのいくつかのクラブが関心を示しているものの、「どのクラブも現時点では、獲得にはまだほど遠い段階にある。というのも、町野に関してはホルシュタイン・キールが“贅沢な立場”にあるからだ」としたうえで、次のように伝えている。

「25歳の町野は、2027年6月30日まで有効な契約をキールと結んでおり、しかもリリース条項は含まれていない。正確に言えば、“もはや”存在しないということだ。およそ350万ユーロとされる条項は5月31日で期限切れとなり、どのクラブもそれを行使しなかった」

さらに同紙は、「これまでにホルシュタイン・キールが受け入れ可能と判断するような町野に対するオファーは届いていない」とも指摘。最後に届いたボルシアMGからのオファーは、市場価値とされる約500万ユーロの水準にとどまっており、それ以降、条件を上積みした新たな提示はなされていないという。とはいえ、町野と同じく日本代表のDF板倉滉の売却が実現すれば、ボルシアMGには移籍資金がもたらされ、「その後は町野に対して、より本格的な動きが可能になるだろう」との見方も示されている。

いずれにせよ、同紙は「町野は代表活動と休暇を終えた後、少なくとも一時的にはホルシュタイン・キールに復帰し、チームとともにプレシーズンの準備に臨む可能性が高い」と報道。今月29日にアメリカ・ミネソタ州でのトレーニングキャンプへ出発予定のチームに、町野も帯同する可能性があるという。

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